水平線ならぬ氷平線。ちょっぴり安直な言葉にも思えますが、夏なら右も左も海という道東、別海町・野付半島のフィールドを最大限に表現する言葉ともいえます。凍結した野付湾をガイドの案内で、スノーシュを履いて歩くのがトドワラ・氷平線ウォークツアー。日本広しといえど、こんな体験ができるのは、ここだけ!
凍結した野付湾が氷原に! 歩いてトドワラを目ざす
延長28kmにも及ぶ日本一の砂嘴(さし)、野付半島。
ノツケという地名もアイヌ語で下顎(したあご)を意味するノッ-ケウ(not・kew)に由来します。
地図を見ていただくと、たしかに顎をイメージしたことがしっくりきます。
「トドワラ・氷平線ウォークツアー」の起点となるのは、野付半島の自然を堪能する基地となっている「野付半島ネイチャーセンター」。
「天橋立のようにオホーツク海と野付湾を隔てる野付半島。冬になると、半島の内側の野付湾は結氷し、氷の平原となります」(野付半島ネイチャーセンター)。
野付半島ネイチャーセンターから、スノーシューを履いて、景勝地・トドワラ(トドマツが海水を浸入で立ち枯れた場所)目ざすのが「氷平線ウォーク」ですから「360度氷の景色という大パノラマは、まさに水平線ならぬ、氷平線」(野付半島ネイチャーセンター)ということに!
トドワラに着いたら、トリック写真をパチリ
所要時間は、約2時間。
まったくの平坦なので、ハイキング程度の体力があれば問題ありませんが、木々がない(夏なら海)場所を歩くので、風のある日は体感気温が下がるので、防寒にはくれぐれも留意して参加を。
たとえば、気温はマイナス5度でも、風速が10m/hあれば、体感気温はマイナス15度ということに。
さらに靴の中に雪が入らない装備(登山靴、長靴、スパッツ着用など)も必要です。
氷平線ウォークが近年、注目を浴びているのは、トリック写真が撮影できるから。
氷平線ウォークのネイチャーガイドは、リュックの中にコップなどの小物を忍ばせていますが、この小道具も、ツアー参加者のトリック写真撮影用。
手前にコップを置いて、遠く離れた場所に人が立てば・・・、あらまコップに入った人物に。
周囲は純白の世界なので、単純なトリックも芸術性が際立ちます。
ツアーじゃなくてもいいんじゃないかと思われるかもしれませんが、あくまで海の上。
氷が緩む場合もあるので、ガイド同行なしでの、氷上への立ち入りは不可。
『トドワラ・氷平線ウォークツアー』が行なわれるのは、例年1月~3月中旬頃(結氷状況により異なります)。
詳細は主催の野付半島ネイチャーセンターに確認を。
トドワラ・氷平線ウォークツアー | |
開催日時 | 1月〜3月中旬頃(結氷状況により異なる)※要予約 |
所在地 | 北海道野付郡別海町野付63 |
場所 | 野付ネイチャーセンター〜トドワラ |
関連HP | 野付ネイチャーセンター公式ホームページ |
ドライブで | 根室中標津空港から約39km |
駐車場 | 50台/無料 |
問い合わせ | 野付半島ネイチャーセンター TEL:0153-82-1270(9:00~16:00) |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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