1211(建暦元)年、親鸞は5年間の越後国配流が勅免されると、1214(建保2)年、東国の布教を開始し信濃国善光寺から常陸国へ向かい稲田九郎頼重に迎えられて稲田に草庵を結びます。そして稲田を拠点に、親鸞は常陸・下総・下野の3ヶ国を中心に東国布教を展開。それが茨城県笠間市稲田にある西念寺で、稲田御坊とも呼ばれています。
浄土真宗立教開宗の聖地
親鸞は、1232(貞永元)年に京に向かうまでここを東国布教の拠点にしている。
親鸞聖人はこの地で妻である恵信尼と暮らし、子を育て、『教行信証』(きょうぎょうしんしょう)を記しています。
『教行信証』は、正式には『顕浄土真実教行証文類』(けんじょうどしんじつきょうぎょうしょうもんるい)といい全6巻からなる浄土真宗の根本聖典です。
真宗十派(真宗教団連合)では、1224(元仁元)年4月15日、稲田の草庵で親鸞が『教行信証』を制作したことをもって立教開宗としています。
この稲田の草庵が念仏道場、さらに1304(嘉元2)年、第四世・宗慶によって寺となったのが西念寺。
つまりは浄土真宗立教開宗の聖地というわけで、稲田御坊とも呼ばれています
浄土真宗別格本山で、単立寺院。
内陣では、大谷派様式と本願寺派様式の両派の様式で祀っています。
本堂は平成7年の再建。
お葉付きイチョウ(茨城県指定天然記念物)は親鸞お手植えと伝わる古木です。
宿坊も営んでおり、宿泊も可能。
西念寺 | |
名称 | 西念寺/さいねんじ |
所在地 | 茨城県笠間市稲田469 |
関連HP | 西念寺ホームページ |
電車・バスで | JR稲田駅から徒歩17分 |
ドライブで | 北関東自動車道笠間西ICから約4km |
駐車場 | 50台/無料 |
問い合わせ | 西念寺 TEL:0296-74-2042/FAX:0296-74-2547 |
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