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ハマナス自生南限地帯(鹿嶋市)

ハマナス自生南限地帯

茨城県鹿嶋市大小志崎にある国の天然記念物に指定されるのがハマナス自生南限地帯。ハマナスは、太平洋側では茨城県が南限で大正11年3月8日、当時の内務省によって日本海側の南限地の鳥取県鳥取市白兎海岸とともに国の天然記念物「ハマナス自生南限地帯」に指定されています。開花期は5月〜7月で北海道よりは少し早めです。

太平洋側のハマナス自生南限は鹿嶋市に!

大正時代、内務省は、温暖な地域に自生する植物の北限、寒冷地域に自生する植物の南限を明確にするため蘇鉄(熱帯性の植物)、ハマナス(寒帯性の植物)の分布調査を全国の都道府県に指示しました。
「ハマナスは花が美しいだけでなく、花びらを日陰に干すと香りが長く保たれ、実を食すこともできるほか、根は薬や染料として用いることができるため、採取されて自生地が減少傾向に」(『天然記念物調査報告植物の部第2輯』)ということから、すでに開発などで、自生地が減っていることがわかります。

ハマナスは道東を中心とする北海道の原生花園を代表する花で、東北の海岸などでも自生しますが、その南限が茨城県です。
大正時代の調査では、大小志崎より南の波野村清水(現・鹿嶋市清水/茨城県立カシマサッカースタジアム北側)にも当時はハマナス自生地があったと報告されていますが、大小志崎の方がよりハマナスが密生し、人の往来が少なく保存に適した場所という理由で(清水地区は消滅の危険性を危惧したのかもしれません)、国の天然記念物の指定を受けています。

一帯に甘い香りを漂わせる花の見頃は5月ですが、秋10月頃までは元気な株が花をつけています(自生地帯はフェンスに囲まれています)。

ドライブの場合は、国道51号から大志崎観音寺を目標に(コインランドリー近くの入口に小さな表示があります)。

ちなみに、鹿嶋市の「市の花」はもちろんハマナスで、鹿嶋市マスコットキャラクター「ナスカちゃん」 は、市の花である「ハマナス」の「ナス」と、鹿嶋の「カ」から名付けられています。

ハマナス自生南限地帯(鹿嶋市)
名称 ハマナス自生南限地帯(鹿嶋市)/はまなすじせいなんげんちたい(かしまし)
所在地 茨城県鹿嶋市大小志崎北藪527-1
関連HP 鹿嶋市公式ホームページ
電車・バスで 鹿島臨海鉄道鹿島灘駅から徒歩20分
ドライブで 東関東自動車道潮来ICから約20km
問い合わせ 鹿嶋市商工観光課 TEL:0299-82-2911/FAX:0299-84-1213
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

ハマナス自生南限地帯(鳥取市)

鳥取県鳥取市にある国の天然記念物に指定されるのがハマナス自生南限地帯。ハマナスは、日本海側では鳥取県白兎海岸の東部が南限で大正11年3月8日、当時の内務省によって太平洋側の南限地の現・茨城県鹿嶋市とともに国の天然記念物「ハマナス自生南限地帯

 

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