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久野瀬橋(久慈川沈下橋)

久野瀬橋(久慈川沈下橋)

暴れ川でもある久慈川(流路総延長527km)には茨城県内に現在、5ヶ所の沈下橋がありますが(水害などにより異なる場合があります)、最上流にあり、久慈川沈下橋で唯一の木造が久野瀬橋。福島県や栃木県と県境を接する大子町(だいごまち)の町道扱いの橋で、昭和38年5月の完成。洪水などでは流出する仕組みの木造橋です。

厳冬期に現れる氷花(しが)の撮影ポイント

これが厳冬期に現れる氷花(しが)

令和元年10月の台風19号で、常陸大宮市の那珂川や大子町の久慈川などが堤防決壊や越水などで氾濫した際に、JR水郡線の袋田〜常陸大子間の第6久慈川橋梁が濁流に流されていますが、久野瀬橋(久慈川沈下橋)は、通行不可にはなったものの、なんとか健在でした。

久野瀬橋は、増水すると橋桁(はしげた)が橋脚から外れて流れる仕組みで、橋桁は岸のアンカーにワイヤーで取り付けられていて、遠くには流されない構造。
第6久慈川橋梁は7mの水位上昇で橋桁に濁流が到達、コンクリート製の橋脚6基のうち3基が流失していますが、久野瀬橋は大きな被害は受けていません。

橋長50.8m、幅員は2.35m(車道部分2.0m)しかありませんが、地元の軽トラは颯爽(さっそう)と走り抜けていきます(制限重量は1t)。
地元では沈下橋のことを地獄橋と呼びますが、渡るも地獄ということからでしょうか。

冬季、久慈川では氷花(しが)と呼ばれる現象がありますが、池田橋、嵯峨草橋などとともにこの撮影ポイントになっているのが久野瀬橋。
氷花(しが)は、蛇行して流れる久慈川の水面に、厳冬期に結氷した川面の氷片が流れ、朝日に照らされてきらきらと輝く現象。
マイナス5度の日が5日間ほど続くなど、気象条件が揃わないと現れない現象で、厳冬期に10日ほどしか目にできません。

水郡線袋田駅からも徒歩圏内なので、袋田の滝探勝の際にはぜひ寄り道を。

久野瀬橋(久慈川沈下橋)
名称 久野瀬橋(久慈川沈下橋)/くのせばし(くじがわちんかばし)
所在地 茨城県久慈郡大子町久野瀬・大子町南田気
関連HP 大子町公式ホームページ
電車・バスで JR袋田駅から徒歩15分
ドライブで 常磐自動車道高萩ICから約43km
駐車場 なし
問い合わせ 大子町観光商工課 TEL:0295-72-1138/FAX:0295-72-1167
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

袋田の滝

日光の華厳滝、南紀の那智滝と並ぶ日本三名瀑のひとつが袋田の滝。久慈川の支流、滝川にかかる名瀑で、落差120m、幅73mを四段に渡って流れ落ちて流れること、さらには四季の折々の美しさから年に四度訪れるべきということからから別名「四度の滝」とも

 

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