茨城県稲敷郡美浦村(みほむら)にある平山城が木原城。霞ヶ浦南岸に位置する木原城の城跡一帯は木原城址城山公園として整備され、桜やチューリップ、藤が植栽され、開花期にはお花見が可能です。復元した櫓からは、霞ヶ浦を眺望、往時には軍事的な要衝だったことがよくわかります。
展望台となる模擬櫓から霞ヶ浦を眺望
戦国時代、江戸崎城主・土岐治英の家臣である近藤利勝と、その子・近藤義勝の居城で、三の丸、二の丸、本丸(詰曲輪)に向かうに従い標高が低くなる珍しい城郭。
永禄6年(1563年)、江戸崎城主・土岐氏と小田原の北条氏が同盟関係となったため、佐竹氏や上杉謙信と対峙するため(上杉謙信は、永禄7年に小田原城を攻撃、永禄8年にも関東出兵)、北条氏の支援を受けて城を拡充したと推測できます。
軍記などには数度の落城が記録されていますが、発掘調査では焼土や土塁の修築など、攻城戦の痕跡は見つかっていません。
関ヶ原合戦後に廃城になっているため、近世の城郭遺構はありません。
本丸部分が木原城址城山公園で、二の丸は畑地、三の丸は木原小学校と宅地に転用されています。
土塁、本丸と二の丸の間の濠など空濠の一部が現存し、稲荷神社が建っている高台が往時の櫓があった場所だと推測されています。
城郭遺構の南にある曹洞宗の寺、永厳寺が城主だった近藤利勝、近藤義勝の菩提寺。
チューリップ咲く4月の第2日曜には『木原城山まつり』が開催されています。
木原城址城山公園 | |
名称 | 木原城址城山公園/きはらじょうせきしろやまこうえん |
所在地 | 茨城県稲敷郡美浦村木原 |
関連HP | 美浦村公式ホームページ |
ドライブで | 常磐自動車道桜土浦ICから約14km |
駐車場 | あり |
問い合わせ | 美浦村経済課 TEL:029-885-0340 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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