急行「飯田線秘境駅号」、2025年春の運転が発表

2010年に運行が始まって以来話題を集める人気観光列車、急行「飯田線秘境駅号」。急行扱いながら使用される車両は特急用の373系で、豊橋駅（愛知県豊橋市）〜飯田駅（長野県飯田市）を結び、「秘境駅」が連続する天竜川沿いの飯田線を走行。特急列車では通過する「秘境駅」にも停車する特別な急行列車です。

飯田線の秘境駅に停車、秘境駅を見学する絶好の機会

非日常感を味わうことのできる「秘境駅ブーム」は今も続いていますが、急行「飯田線秘境駅号」も2022年春の運行を手始めに、毎年春と秋の運行が恒例となっています。

2025年春の運転は、5月24日（土）、5月25日（日）、5月31日（土）、6月1日（日）、6月7日（土）の計5日間。

下り列車は豊橋駅9:50発で、飯田駅15:30着
上り列車が、飯田駅13:05発で、豊橋駅17:54着

特急用車両の373系3両編成で、乗車には乗車券のほかに急行券・指定席券が必要（乗車日の1ヶ月前の10:00から全国のJRのおもな駅で発売）。

飯田線に複数ある秘境駅を、本数が多くはない各駅列車で回るのは1日では無理ですが、この急行「飯田線秘境駅号」ならそれが可能ということもあって、根強い人気があるのです。
さらに飯田線の景勝地「S字鉄橋」などを徐行運転するほか、車内放送で案内。
ノベルティとして乗車記念証が配布、一部の駅では地元の観光協会などによる地元特産品などの販売が実施される、飯田駅に記念スタンプが設置されるなど、特典も多いのです。

「クールジャパンアワード2019」でも表彰されていますが、その外国人審査員の選定理由は「誰も降りないひなびた秘境の無人駅に静かに止まる列車は映画の世界のよう。深い山の中、あたり一帯に囲まれ、蝉の鳴き声だけが聞こえるような情景はとても日本的」とのこと。

急行「飯田線秘境駅号」、2025年春の運転が発表

掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。