石川県輪島市門前町、北前船の寄港で栄えた黒島地区。北前船の船主や船員の集落として栄えた輪島市黒島地区伝統的建造物群保存地区の北寄りにあり、現存する黒島の代表的な廻船問屋の遺構が、旧角海家住宅(きゅうかどみけじゅうたく)。明治期の土蔵群と明治前期築の母屋は、国の重要文化財に指定され、内部の見学が可能。
北前船の貴重な船主住宅は、国の重要文化財に指定
室町末期に番匠屋善右衛門(ばんじょうやぜんえもん)が黒島で初となる廻船業を起こし、やがて總持寺御用船の森岡屋など十数軒の船問屋も創業。
19世紀初頭には千石船40隻が黒島の浦に浮かんだと伝えられています。
角海家は、廻船問屋の船頭だった孫左衛門が天保14年(1843年)に独立して創業、多い時には7隻の船を持ち、弁財船と呼ばれた北前船で、財を成し、明治時代後期からは漁業、金融業などに転身しています。
明治4年の大火で、主屋は焼失し、現在の建物は地元の名匠・工野藤兵衛が元通りに再現したものだと伝えられています。
平成19年3月25日の能登半島地震(七尾市、輪島市、穴水町で震度6強を観測、住家全壊609棟、住家半壊1368棟、住家一部破損1万2326棟)で大きな被害を受けた後、土地建物ともに輪島市へと寄贈され、平成23年7月に復元工事が完了しています。
輪島市黒島天領北前船資料館とセット割引があります。
石川県にある北前船の船主住宅では、加賀市加賀橋立伝統的建造物群保存地区にある忠谷家住宅も国の重要文化財に指定されています。
画像協力/石川県観光連盟
旧角海家住宅 | |
名称 | 旧角海家住宅/きゅうかどみけじゅうたく |
所在地 | 石川県輪島市門前町黒島町ロ-94 |
関連HP | 輪島市公式ホームページ |
ドライブで | のと里山海道穴水ICから約19km |
駐車場 | 10台/無料 |
問い合わせ | 旧角海家住宅 TEL:0768−43−1135/FAX:0768−43−1135 |
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