サイトアイコン ニッポン旅マガジン

片野鴨池

片野鴨池

石川県加賀市、数万羽のマガモやマガンなどが飛来し越冬する、日本有数のガン・カモ類の越冬地が、片野鴨池。例年、マガン1500~2000羽、亜種オオヒシクイ200~300羽、トモエガモ100~300羽(日本最大の越冬群)などガンカモ類が3万羽以上も越冬しています。

ラムサール条約登録湿地のひとつ

加賀市の片野海岸の近くにあり池の面積は1.5haで、周辺の約10haがラムサール条約登録湿地となっています。
毎年9月中旬にはコガモやヒドリガモなど姿を見せ、最盛期の11月下旬~2月下旬には6000羽を越すマガモを主体に、ほとんどのガンやカモ類が勢ぞろい。
池の南端に鳥を観察できる「加賀市鴨池観察館」が整備され、日本野鳥の会のレンジャーから野鳥の解説を受けることができ、望遠鏡や4面マルチビジョンでその生態を間近に観察も可能。
ガン・カモ類は3月下旬には北へと帰っていきます。

藩政時代から続いている「坂網猟」の伝統も

鴨池周辺では、藩政時代から続いている「坂網猟」の伝統が現在も継承。
投げ網によるカモ猟の一種で、石川県の無形文化財に指定されています。

日没時に鴨池の周囲の丘陵地の高台にある「坂場」と呼ばれる猟場に潜み、池から採餌に向かうカモが山の稜線を飛び越える瞬間をねらって4mのY字型の坂網を投げ上げ、カモを捕らえる猟法。
必要な量だけ捕獲できるので資源保護煮も有益な猟法といえるのです。大聖寺捕鴨(ほこう)猟区協同組合の組合員が今も伝統の猟法を守り続け、11月15日~2月15日の猟期には今も昔ながらの「坂網猟」が行なわれています。

坂網猟で獲れた地物の鴨をつかった郷土料理が本来の「鴨の冶部煮」や鴨鍋。
大聖寺の料亭などで狩猟期間に賞味することができます。

片野鴨池
名称 片野鴨池/かたのかもいけ
所在地 石川県加賀市片野町子
関連HP 加賀市公式ホームページ
電車・バスで JR加賀温泉駅、または大聖寺駅からタクシーで15分。または、JR加賀温泉駅からキャンバス海まわりで30分、鴨池観察館下車すぐ
ドライブで 北陸自動車道加賀ICから約6km
駐車場 加賀市鴨池観察館駐車場(44台/無料)
問い合わせ 加賀市鴨池観察館 TEL:0761-72-2200/FAX:0761-72-2935
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

モバイルバージョンを終了