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いすみ鉄道に残る「最後のキハ52」が引退、『乗車体験会』を実施

いすみ鉄道(千葉県大多喜町)は、国鉄時代に活躍したディーゼル車両・キハ52形125を保有していますが、これが現役で活躍する最後のキハ52。老朽化した車両の維持が困難となり、ついに引退が決まりました。引退後のキハ52は保存場所が決まるまで、大多喜駅車庫に停留されています。

キハ20系グループ最後の現役車両が引退

キハ52形は、国鉄時代に製造された一般型気動車で、キハ20系グループ(鉄道ファンなどの通称)の両運転台車。
キハ20系グループは、ひたちなか海浜鉄道のキハ205号車が2024年に引退したことで、いすみ鉄道のキハ52形125号車が最後の現役車両となっていました。

キハ52形は、信州の非電化山岳路線など勾配の多い路線を中心に投入された気動車で、床下にDMH17Cエンジンを2個搭載しています。
塗装は国鉄標準色としてお馴染みの朱色4号の地色に、窓周りをクリーム4号に塗り分け、いすみ鉄道でもその国鉄時代の塗装で、鉄道ファンの人気を集めていました。

キハ52形125は、1960年製造で、2010年まで大糸線で運用されていた車両で、いすみ鉄道がJR西日本から譲り受け、2011年4月から「観光急行」などとして運用してきました。
製造からすでに60年以上を経過し、老朽化が顕著なこと、交換部品の調達が困難なこと、検査費用が高額なことなどから、8年に一度実施する必要がある全般検査を行なわず、廃車とすることを決めたもの。

いすみ鉄道は、2024年10月に発生した国吉駅~上総中川駅間の脱線事故の影響により、現在も全線で運転を見合わせているため、2024年9月の臨時列車がキハ52の最後の運転になってしまいました。

なお、いすみ鉄道では、キハ52形の引退を前に、2025年4月27日(日)、5月10日(土)、5月11日(日)に、大多喜駅構内でキハ52形の大多喜駅構内線を往復する乗車体験会、エンジンを稼働状態にしての車両展示、グッズ販売などを実施します。
会場の入場には、当日発売する「キハ52-125 引退記念切符セット」(2000円)の購入が必要。

イベント当日は、JRや小湊鉄道の列車に接続する臨時急行代行バス「ありがとうキハ52 125号」大多喜駅直行便を運行する予定です。

いすみ鉄道に残る「最後のキハ52」が引退、『乗車体験会』を実施
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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