岩手県八幡平市の七時雨山(ななしぐれやま)登山口近くにあるのが北上川最北の湧水地。北上川源流は、国土交通省の一級河川指定では、岩手町の御堂観音境内(みどうかんのんけいだい)に湧く弓弭の泉(ゆはずのいずみ)とされていますが、地図上では、この八幡平市の方がさらに上流部にあります。
北上川の本当の源流はここ!?
北上川の源流は「北上川最北の湧水地」(八幡平市)、丹藤川(たんどうがわ/岩手町)、西岳山麓など諸説あります。
このうち、河川法上の源流である弓弭の泉は、分水嶺近くにあるわけでもなく、河口から一番遠い場所でもないため、地理学的には大いに疑問が残る場所となっているのです。
「北上川最北の湧水地」は、田代平高原の湧水地で、七時雨山(ななしぐれやま/1063m)と田代山(987m)の山麓(地形的には田代山の湧水)、「七時雨カルデラライン」の愛称がある岩手県道30号(葛巻日影線)沿線から湧き出しています(周辺は牧草地です)。
北に流れる安比川水系との分水嶺にも近く、地理学的には、北上川源流の候補となる場所です。
「北上川最北の湧水地」のある田代平高原は、七時雨山火山のカルデラ(凹部)で、湧水池の南にそびえる七時雨山が溶岩ドーム、田代山、毛無森、焼岳、西岳が外輪山を形成しています。
北上川最北の湧水地(北上川源流) | |
名称 | 北上川最北の湧水地(北上川源流)/きたかみがわさいほくのゆうすいち(きたかみがわげんりゅう) |
所在地 | 岩手県八幡平市古屋敷 |
ドライブで | 東北自動車道安代ICから約10km |
駐車場 | 3台/無料 |
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