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釜石環状列石

釜石環状列石

岩手県八幡平市柏台、松尾八幡平ビジターセンターに近い八幡平市さくら公園にある縄文時代のストーンサークルが、釜石環状列石。昭和15年4月に発見されたもので、遺跡保存のため、現在は埋め戻され、公園内にレプリカでストーンサークルが表現されています。一帯が釜石と通称されることが名の由来です。

縄文時代晩期のストーンサークルが八幡平に!

釜石環状列石のあるさくら公園からは岩手山を美しく眺望

松尾鉱山小学校屋敷台分校在学中の昭和15年、松尾村(当時)で工藤栄三郎が発見。
成長した昭和26年、樺山環状列石の発見に触発されて、自ら調査を行ない、石器や土器が出土したことから考古学者で慶應義塾大学教授の江坂輝弥(えさかてるや)に現場写真など資料を送付。
昭和27年8月、岩手県社会教育課と慶應義塾大学文学部民族学・考古学研究室(江坂輝弥教授)が調査を実施し、縄文時代晩期前葉の遺跡であることが判明しています(当時の調査資料や写真、出土遺物は平成25年に八幡平市教育委員会に移管)。

釜石環状列石(ストーンサークル)自体は、最大で直径15mほどとさほど大きくはありませんが、かつての調査時に出土した土偶の下半部と、個人所有の上半部が接合し、遺物の面からも注目される遺跡となっています。

岩手県内の環状列石(ストーンサークル)は、釜石環状列石のほか、北上市の樺山遺跡、滝沢市の湯舟沢環状列石が知られています。
また青森県との県境に近い洋野町(ひろのちょう)の西平内Ⅰ遺跡でも環状列石と思われる弧状の石列や集石遺構などが確認されています。

釜石環状列石
名称 釜石環状列石/かまいしかんじょうれっせき
所在地 岩手県八幡平市柏台
関連HP 八幡平市観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR大更駅から岩手県北バス松川温泉行きで26分、柏台下車、徒歩10分
ドライブで 東北自動車道松尾八幡平ICから約6km
駐車場 八幡平市さくら公園駐車場を利用
問い合わせ 八幡平市観光協会 TEL:0195-78-3500
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

湯舟沢環状列石

岩手県滝沢市湯舟沢、岩手山の南東、東北自動車道滝沢PA(下り)の西にあるストーンサークルが、湯舟沢環状列石(ゆぶねざわかんじょうれっせき)。今から4000年ほど前、縄文時代後期前葉の遺構で、平成2年の発見。実物は地下に保存され、地表に823

八幡平アスピーテライン

岩手県八幡平市と秋田県鹿角市・仙北市、岩手・秋田の両県にまたがる八幡平(はちまんたい)を横断する全長約27kmのドライブウェイが、八幡平アスピーテライン。岩手県道・秋田県道23号(大更八幡平線)の愛称で、かつては有料道路でしたが平成4年4月

樺山遺跡(ストーンサークル)

岩手県北上市、岩手県道255号(広瀬三ケ尻)沿いにある縄文遺跡が、樺山遺跡(かばやまいせき)。丘陵西側の緩い斜面部から平坦部にかけて、縄文時代中期の30ヶ所もの配石遺構(ストーンサークル)のある遺跡で、国の史跡。ガイダンス施設として樺山歴史

北東北のストーンサークル 注目の8基

縄文時代の後期から晩期の初め(3000年~ 4000年前)に縄文人が築いたのがストーンサークル(環状列石)。縄文人の精神文化を表すモニュメントでもあるストーンサークルは、日本最大の大湯環状列石(秋田県鹿角市)を筆頭に、北東北(青森県・秋田県

 

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