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樺山遺跡(ストーンサークル)

樺山遺跡(ストーンサークル)

岩手県北上市、岩手県道255号(広瀬三ケ尻)沿いにある縄文遺跡が、樺山遺跡(かばやまいせき)。丘陵西側の緩い斜面部から平坦部にかけて、縄文時代中期の30ヶ所もの配石遺構(ストーンサークル)のある遺跡で、国の史跡。ガイダンス施設として樺山歴史の広場縄文館(入館無料)が建っています。

縄文時代中期のものと推測されるストーンサークル

東側の高台上には5000年前のムラが、西側の斜面には4000年前のムラのあったことが遺構から判明していますが、配石遺構(ストーンサークル)のつくられた時期は定かでありません。
石の並べ方は様々ですが、ポピュラーなものは花崗岩(かこうがん)の細長い川原石1個を立て、周囲に数個の山石を放射状に並べたかたちです。
石組み周辺から出土した土器、石器から縄文時代中期のものだと推測されています。

北東北では、有名な大湯環状列石(秋田県鹿角市)が縄文時代後期ですが、その形状はよく似ているので、ルーツは樺山遺跡にあるのかもしれません。

北海道のストーンサークルは墓地であるのがほとんどですが、北東北では墓地であるケースと、祭祀施設とが混在。
樺山遺跡も墓地であったのかの確認のため、土壌のリン分を分析していますが、墓地である確証は得られていません。
縄文時代中期の竪穴式住居が復元され、公園として整備されているので、見学にも最適です。

岩手県内には縄文時代晩期の釜石環状列石(八幡平市)、湯舟沢環状列石(滝沢市)にもストーンサークルがあり、青森県との県境に近い洋野町(ひろのちょう)の西平内Ⅰ遺跡でも環状列石と思われる弧状の石列や集石遺構などが確認されています。

樺山遺跡(ストーンサークル)
名称 樺山遺跡(ストーンサークル)/かばやまいせき(すとーんさーくる)
所在地 岩手県北上市稲瀬町大谷地316
関連HP 北上市公式ホームページ
ドライブで 東北自動車道北神金ヶ崎ICから約7km
駐車場 あり/無料
問い合わせ 北上市文化財課 TEL:0197-65-0098
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

釜石環状列石

岩手県八幡平市柏台、松尾八幡平ビジターセンターに近い八幡平市さくら公園にある縄文時代のストーンサークルが、釜石環状列石。昭和15年4月に発見されたもので、遺跡保存のため、現在は埋め戻され、公園内にレプリカでストーンサークルが表現されています

湯舟沢環状列石

岩手県滝沢市湯舟沢、岩手山の南東、東北自動車道滝沢PA(下り)の西にあるストーンサークルが、湯舟沢環状列石(ゆぶねざわかんじょうれっせき)。今から4000年ほど前、縄文時代後期前葉の遺構で、平成2年の発見。実物は地下に保存され、地表に823

北東北のストーンサークル 注目の8基

縄文時代の後期から晩期の初め(3000年~ 4000年前)に縄文人が築いたのがストーンサークル(環状列石)。縄文人の精神文化を表すモニュメントでもあるストーンサークルは、日本最大の大湯環状列石(秋田県鹿角市)を筆頭に、北東北(青森県・秋田県

 

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