JR四国には当然ですが新幹線はありません。それでも新幹線と間違えるような車両を目にしますが、これがJR四国8000系電車。JR四国初の特急電車として平成4年3月に試作車の運用が始まり、平成5年3月18日のダイヤ改正で特急「しおかぜ」、特急「いしづち」に利用されています。
「21世紀の近未来を予感させる流線型」が特徴の特急電車
JR四国8000系電車は、オールステンレス構造で、先頭車は流線型。
ホームに現れたときの旅の高揚感を意識して、新幹線、あるいはヨーロッパの高速特急を思わせるようなフォルムにしたもの。
「JR四国の中では唯一『新幹線のような鼻が長い車両』ということで、JR四国を代表する車両になっています」(JR四国)と解説されるように、30年間現役で走りながら、機材の更新、内外装のリニューアルを施しながらあと15年ほどは使用する予定なのだとか。
本格的な運用が始まった後にも、平成16年〜平成18年に内外装の大幅なリニューアルが行なわれ、そして令和9年の入れ替えを目指して、目下2度目の大幅なリニューアルを実施中です。
最高速度130km/hで疾走し、洗面所は砥部焼きの手鉢と藍染めの暖簾(のれん)という四国らしい内装にもなっています。
しかも全席にコンセントが完備し、車内照明もLED照明に変更されているため、岡山駅で新幹線から乗り継いでも内装は新幹線に負けず劣らずといった感じです。
特急「しおかぜ」(岡山駅~伊予西条駅・松山駅)、特急「いしづち」(高松駅〜松山駅)で運用され、特急「しおかぜ」、特急「いしづち」の一部はアンパンマン列車(1号車・普通車指定席は「アンパンマンシート」)で運転。
偶然、アンマンマンシートに乗り合わせてしまった熟年男性の一人旅、出張旅行などでは、「アンパンマン好きに思われて恥ずかしい思いだった」という感想も耳にするので、恥ずかしがり屋の場合は事前の確認がおすすめです。
ちなみに松山駅から乗車した場合は、宇多津駅で特急「しおかぜ」(岡山駅行き)、特急「いしづち」(高松駅行き)に分割する、下りの場合は宇多津駅で連結し、両先頭車両が流線型という昔ながらの芸当をもこなしており、電車化した後もディーゼル車だった時代を踏襲しています(電車特急として生まれ変わった「8000系しおかぜ」は、高松~松山間をそれまでより23分早い2時間28分で結んでいます)。
四国にも新幹線が走っている!? JR四国の看板特急電車に注目! | |
関連HP | JR四国公式ホームページ |
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