JR東日本管内を走る普通列車のグリーン車ですが、唯一、境界駅を越え、JR東海管内を走るのが東海道本線。夕方以降に前橋、籠原、古河発沼津行き、早朝に沼津発小金井行き、宇都宮行き、上野行きがあり、異例の境界駅またぎのグリーン車。熱海駅が境界駅で、その先はJR東海管内となります。
グリーン券はJR東日本分+JR東海分(熱海駅〜沼津駅)が必要
たとえば籠原駅17:56発の上野東京ライン沼津行きは、JR東日本内は列車番号1931E、グリーン車自由席併結と表示されていますが、熱海駅に21:09着、熱海駅(境界駅)21:11発のJR東海327Mグリーン車自由席併結に変身し、そのまま沼津駅まで直通、沼津駅に21:30着となります。
設定時間から通勤客が対象の境界駅またぎの列車と推測でき、乗車券は通しの運賃ですが、当然、グリーン料金も新幹線と同様に通しの設定。
つまり、発駅〜沼津駅は通しでOKということに(通しの距離計算/101km以上の場合はSuicaグリーン料金1550円)。
これは、乗車券(運賃)と特急券、グリーン券は、「会社間をまたがっても乗りかえもなく、不便になりません。運賃も高くなりません」と政府がPRしていた従来の国鉄分割民営化の方針を踏襲しているためです。
「JR東海の区間相互間をご利用の場合はあらかじめ『磁気グリーン券』をお求めください。JR東海の区間相互間をご利用の場合、グリーン料金はSuicaグリーン料金相当額が適用されます」と案内されています。
さらに、「JR東日本管内(湯河原以東)の各駅から、函南・三島・沼津までご利用の場合は、カードタイプのSuica等でSuicaグリーン券をお買い求めください。モバイルSuicaはご利用いただけませんとあります。
東海道線熱海~沼津間のみを利用の場合は、グリーン料金は通年で750円となります。
逆に沼津方面から乗車の場合には「函南・三島・沼津の各駅では、グリーン券(紙のきっぷ)のみお買い求めいただけます。モバイルSuica・Suica等をお持ちの場合で、函南・三島・沼津の各駅から、JR東日本管内(湯河原以東)の各駅までご利用の際は、グリーン券(紙のきっぷ)は購入せず、車内でグリーンアテンダントにお申し出ください」となっています。
函南・三島・沼津の各駅から熱海以遠に乗車する場合にはグリーン券(紙のきっぷ)を購入せずに、グリーンアテンダントに申し出ることが得策です(支払方法は、Suica等交通系ICカードのチャージ)。
JR東海内の普通列車のグリーン車は、この熱海~沼津間の上野東京ラインのみ。
熱海駅は東海道本線と東海道新幹線はJR東海の駅、伊東線はJR東日本という扱いです。
境界駅またぎでは、北陸新幹線のグランクラス料金は、JR西日本管内へと境界駅を越えると料金がJR西日本分が加算されて跳ね上がります(北海道新幹線にまたがる場合も同様です)。
東京から沼津までグリーン車を利用、グリーン料金はどうなる!? | |
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