2023年5月20日(土)にテレビCMがスタートした2023年夏の「そうだ 京都、行こう。」キャンペーン、「空也上人」篇(くうやしょうにんへん)。平安時代、疫病がまん延する京の町を、念仏を唱えながら回った空也上人、そして空也が創建した六波羅蜜寺が旅のテーマです。
なぜ、口から6体の仏像なのか。 なぜ、こんなに粗末な衣なのか。
なぜ、口から6体の仏像なのか。 なぜ、こんなに粗末な衣なのか。
この町は、その答えを探す時間だって「旅」になる。
今回のCMは、旅人の「なぜ、口から6体の仏像が出ているんだろう。」「なぜ、こんなにも粗末な衣で痩せっぽちなんだろう。」という空也上人立像に対する率直な問いかけからスタートしています。
ナレーションは、柄本佑(えもとたすく)。
CMが放送されるのは、首都圏及び静岡地区とJR東海の提供番組。
「かつて教科書で見た存在である空也上人と向き合うことで、空也上人の人間性に触れるきっかけが生まれる。そして、そんな『旅』ができる京都の魅力に気付かされます。」というのが今回のCMのテーマということで、CMの舞台となるのは、京都市東山区轆轤町にある真言宗智山派の寺、六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)です。
平安時代編纂の『扶桑略記』(ふそうりゃくき)によれば、踊り念仏で知られる空也が天暦5年(951年)に造立した十一面観音像を車に乗せて病がまん延する京の町を歩き、念仏を唱え、茶をふるまって多くの人を救ったと伝えられ、それが六波羅蜜寺創建の由来となっています。
寺宝の木造空也上人立像は、鎌倉時代、運慶の四男・康勝(こうしょう)の作。
わらじ履きで空也が、鉦(かね)を鳴らし、念仏を唱えながら悪疫退散を祈りつつ京を歩く姿を巧みに、力強く表現しています。
空也の口の先には針金で繋がりる6体の阿弥陀仏が並んでいますが、「南無阿弥陀仏」の6字が仏と化したことを意味しています。
念仏を唱える空也の姿をビジュアルに表現しているのです。
木造空也上人立像は、六波羅蜜寺境内の令和館(宝物館)に収蔵展示されています(六波羅蜜寺は境内拝観無料、宝物館のみ有料)。
六波羅蜜寺 | |
名称 | 六波羅蜜寺/ろくはらみつじ |
所在地 | 京都府京都市東山区五条通大和大路上ル東 |
関連HP | 六波羅蜜寺公式ホームページ |
電車・バスで | 京阪本線五条駅から徒歩5分 |
ドライブで | 名神高速道路京都東ICから約7.5kmで市営清水坂観光駐車場(駐車場から清水坂を下り徒歩8分) |
駐車場 | 市営清水坂観光駐車場(59台/有料)など周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 六波羅蜜寺 TEL:075-561-6980 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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