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飯野山(讃岐富士)

飯野山(讃岐富士)

香川県丸亀市と坂出市にまたがる飯野山は、その姿から讃岐富士と呼ばれ、日本各地に400以上ある郷土富士の代表的な存在。標高は421.7mしかありませんが、まさにミニ富士の趣があります。富士山と同じ成層火山かと思いきや、実は標高200m以下は花崗岩、200m以上はカンカン石と呼ばれる古銅輝石安山岩で構成されています。

山頂へは1時間の登山で到達

飯野山の山頂には展望台、薬師堂があるほか、大天狗、祭壇石、方位岩、烏帽子岩、おじょもの足跡などの巨石が磐座(鏡岩)を取り囲んでストーンサークルのように配されています。
薬師堂は空海創建の宝珠院の奥の宮という伝承があり、宝珠院廃寺後は安養寺(坂出市川津町)の奥の院となっています。

登山口は飯野町登山口(丸亀市野外活動センター)、飯山町登山口(一王子神社)、坂出登山口の3ルートがありますが、飯野町登山道は駐車場台数も多く、ファミリーなどでも歩きやすいルート。
丸亀市野外活動センターから頂上まで2.2km、所要1時間の行程。

富士山そっくりの山容から、飯野山の山頂に日が沈む、あるいは日が昇るダイヤモンド富士も期待できます。
とくに有名なのが、宮池(丸亀市土器町)のダブルダイヤモンド讃岐富士。
例年4月中旬と8月下旬の10日間(日の出)に見られる現象です。

讃岐平野には7つの富士山が!

地質的にはビュート(butte)と呼ばれる侵食によって形成された孤立丘(ただし、溶岩が貫入した火山岩頸説もあります)。
山頂が細長く台地上になるとメサ(mesa)となりますが、ビュートは、メサが開析され、頂面が小さい孤立丘と定義されています。
ブートの仲間には伐株山(きりかぶやま/大分県玖珠町)が有名です。

実は香川県には飯野山(讃岐富士)のほか、讃岐七富士と呼ばれる三木富士(三木町)、御厩富士(みまやふじ=六ツ目山/高松市)、羽床富士(はゆかふじ=堤山/丸亀市・綾川町)、綾上富士(あやかみふじ=高鉢山/綾上富士)、高瀬富士(たかせふじ=爺神山/三豊市)、有明富士(ありあけふじ=江甫草山/観音寺市)の合計7つの富士山があり、いずれもビュート、あるいは溶岩が貫入した火山岩頸だと推測できます。

飯野山(讃岐富士)
名称 飯野山(讃岐富士)/いいのやま(さぬきふじ)
所在地 香川県丸亀市飯山町・飯野町・坂出市川津町
関連HP 丸亀市公式ホームページ
電車・バスで JR丸亀駅から丸亀コミュニティバスの飯野・中津線(右回り)で 飯野山登山口下車
ドライブで 瀬戸中央自動車道坂出ICから約5kmで登山口駐車場
駐車場 飯野町登山口駐車場(40台/無料)・飯山町登山口駐車場(15台/無料)を利用
問い合わせ 丸亀市スポーツ推進課 TEL:0877-24-1392
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

宮池でダブルダイヤモンド讃岐富士|丸亀市

その形容から「讃岐富士」の愛称で知られる香川県丸亀市、坂出市にまたがる飯野山(421.7m)。その3kmほど西に位置するのが宮池。山頂から太陽が出る瞬間、湖面に日の出が投影される「ダブルダイヤモンド富士」ならぬ、ダブルダイヤモ

 

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