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父母ヶ浜

父母ヶ浜

香川県三豊市仁尾町にある浜が父母ヶ浜。夏は海水浴で賑わう素朴な遠浅の浜ですが、干潮時に撮影したウユニ塩湖を思わせるような画像がSNSで拡散され、「日本のウユニ塩湖」と一気に注目のビーチになっています。汀線(ていせん=浜の長さ)1kmのロングビーチは、夕日の名所にもなっています。

「日本のウユニ塩湖」とSNSで話題に!

観光協会主催のフォトコンテストで、応募作の中から父母ヶ浜の写真が佳作に選ばれたのが、注目を浴びるきっかけに。
2人の人物と、2台の自転車が鏡面反射する画像で、「日本のウユニ塩湖」とも思わせるシーンが、話題になったのです。

潮が引いたときの干潟にできるタイドプール(Tide pool=潮だまり)。
遠浅の父母ヶ浜には、干潮時に500m沖合まで干潟となり、タイドプールがあちこちに出現します。

風がない日には、鏡のように穏やかな水面となり、鏡面反射(「逆さ富士」に代表される、鏡面のような、入射角と反射角が等しくなる完全な光の反射)で、上下対称の美しい風景写真を撮ることができるのです。

平成29年、地元在住写真家・岩田隆さんの撮影した画像(14人が手をつないで一斉にジャンプした瞬間=鏡面反射)を、三豊市観光交流局の担当者がSNSに投稿したところ観光ツアーも組まれるほどの人気スポットに。
「台湾や香港、韓国など、海外からのお客様も増えました」(三豊市観光交流局)という世界的な注目度なのです。

ボリビアのウユニ塩湖に似ていると、「日本のウユニ塩湖」と呼ばれるように。

干潮と日の入り(または日の出)時刻が重なる、風がない日、そして日没前、あるいは、日没直後、日の出直前のマジックアワーという限られた条件で出現する現象です。
少しでも風があるとタイドプール側に投影された像が揺れるので、美しい正反射(鏡面反射)が生まれません。
夏は、空気の抜けが悪く、霞んだ感じになるので、春秋がチャンスとなります。

地元ボランティア「ちちぶの会」が守った美しい干潟

平成7年に発足した地元ボランティア「ちちぶの会」が、毎月第1日曜に地道な清掃活動をしているので、マナーを守って撮影を。

実は、父母ヶ浜を埋め立てて、工業用地などに転用する構想があったのですが(父母ヶ浜の北側の浜はすでに埋め立て済み)、有志7名が「かすかな抵抗」として始めたというのが「ちちぶの会」の海岸清掃だったのです。
こうした活動が実り、干拓を免れ、美しい干潟が残されたのです。

父母ヶ浜
名称 父母ヶ浜/ふぼがはま
所在地 香川県三豊市仁尾町仁尾乙203-3
関連HP 三豊市観光交流局公式ホームページ
電車・バスで JR詫間駅からコミュニティバス(平日のみ運行)で父母ヶ浜下車、日曜・祝日はタクシーで15分
ドライブで 高松自動車道さぬき豊中ICから約10km、三豊鳥坂ICから約11km
駐車場 父母ヶ浜海水浴場駐車場を利用
問い合わせ 三豊市観光交流局 TEL:0875-56-5880
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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