香川県高松市番町4丁目にある香川県庁。平成12年に完成した現在の本館は、最高部113mという高層建築ですが、隣接する東館(旧本館、東館)は、建築家・丹下健三の設計で昭和33年に竣工した建物で、国の重要文化財に指定されています。
戦後の現役庁舎で全国初の重要文化財指定
日本の伝統的な意匠を鉄筋コンクリートで表現し、県民に開かれた庁舎とするためにピロティやロビーなどを配置した手法が評価されたもので、庁舎とともに製作された南庭の石灯籠、受付カウンター、椅子などの家具類57点も建造物の価値と一体となして重要なものとして、重要文化財に指定されています。
令和元年12月に耐震工事を完了し(「国土交通大臣賞耐震改修優秀建築賞」を受賞)、現在も現役の庁舎として使われています。
東館1階にはオフィス(執務室)がなく、建物1階の正面玄関(ピロティ)やロビー空間は、県民のためのオープン・スペースに(平日は入館自由)。
配された壁画『和敬清寂』は香川県出身の画家・猪熊弦一郎の作品。
猪熊弦一郎や剣持勇などの著名な芸術家やデザイナーなどが携わったことにより、後の「アート県香川」の礎となり、県庁舎の価値をさらに高めています。
平成3年公開の映画『Arc アーク』(監督・石川慶、主演・芳根京子)のロケ地にもなっています。
香川県庁本館の21階には展望室もあるので、あわせて見学を。
香川県庁東館(国の重要文化財) | |
名称 | 香川県庁東館(国の重要文化財)/かがわけんちょうひがしかん(くにのじゅうようぶんかざい) |
所在地 | 香川県高松市番町4-1-10 |
関連HP | 香川県公式ホームページ |
電車・バスで | JR高松駅から徒歩20分 |
ドライブで | 高松自動車道高松中央ICから約6km |
駐車場 | 県営番町地下駐車場(339台/有料)など周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 香川県財産経営課 TEL:087-832-3075 |
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