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鍛冶屋駅跡にはキハ30が静態保存! 鍛冶屋線廃線跡ウォーク

鍛冶屋線

野村駅(現・西脇市駅/兵庫県西脇市)と鍛冶屋駅(現・多可町)を結んだJR西日本のローカル線が鍛冶屋線(かじやせん)。1990年4月1日に全線が廃止され、2025年で廃止後35年を迎えます。鍛冶屋駅は現存し、かつてのホームにキハ30が静態保存されるほか、一部の廃線跡は遊歩道などに転用されています。

鍛冶屋線全線の廃線跡ウォークも可能

鍛冶屋の地場産業である播州織(ばんしゅうおり)、加美町で産する杉、檜の搬出などにも活躍した鍛冶屋線は、播州鉄道(現・加古川線)を西脇駅から延伸するかたちで、1923年5月6日に開業した歴史ある線です。
当初は加美町まで延伸計画がありましたが、第一次世界大戦後の世界的な不況で断念、終着駅は鍛冶屋駅となったのです。
その後、第二次世界大戦時の鉄道国有化(国策事業)で国鉄・鍛冶屋線となりますが、戦後のモータリゼーションの進展で、利用者が減少。
ミニ独立国「カナソ・ハイニノ国」の独立を宣言し、存続活動を行ないますが、国鉄の分割民営化後、JR西日本は廃止を決定。

先行して第3セクター化した北条鉄道(北条線)、三木鉄道(三木線/三木鉄道は2008年4月1日廃止)が赤字に悩んでいたこともあって、兵庫県の支援を受けることができずに3セク化の道が絶たれて、廃線となりました。

野村駅〜鍛冶屋駅まで7駅、営業キロは13.2Kmで、線路跡が遊歩道・サイクリングロードとして残されているのは、現・西脇市駅(野村駅)から旧西脇駅までの「やすらぎの道」と、鍛冶屋駅手前の区間(「歩っ歩の道」)だけで(歩道化、公園化が進んでいます)、その他は車道に転用されていますが車道脇の歩道部分を歩くことで、「全線踏破」も可能です。
鍛冶屋駅跡は、鍛冶屋線記念館となりキハ30が静態保存されています。

コース途中には「西脇ロイヤルホテル」があり廃線跡ウォークの基地に絶好(レストランでは、朝食、ランチ、ディナーの外来利用も可能)。

鍛冶屋駅跡は、鍛冶屋線記念館に
在りし日の鍛冶屋線
鍛冶屋駅跡にはキハ30が静態保存! 鍛冶屋線廃線跡ウォーク
名称 鍛冶屋線廃線跡ウォーキングコース/かじやせんはいせんあとうぉーきんぐこーす
所在地 兵庫県西脇市野村町〜多可郡多可町中区鍛冶屋
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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