2024年9月15日(日)〜9月20日(金)10:00〜、千葉県市川市八幡で葛飾八幡宮例大祭『八幡様の農具市』が開催。神社の社前では6日間にわたって、農具、日曜大工用品をはじめ各種の店が立ち並び、大勢の人出で賑わいを見せます。33年毎に行なわれる三十三年式年大祭は平成29年に斎行されました。次回は2050年です。
『八幡様のボロ市』ともいわれる門前市に注目
随神門の前に農具を売る店、包丁や農具を研ぐ研ぎ師などが出店する『八幡様の農具市』がルーツですが、『八幡様のボロ市』ともいわれ、本八幡周辺では伝統行事として親しまれています。
市(いち)は、寛延年間(1748年〜1751年)には創始され、文化7年(1810年)刊の『葛飾誌略』にも旧暦8月の祭礼に合わせて古着や小道具、小間物が販売されたことが記されています。
現在のような農具市となったのは、大正時代からですが、飲食店も多く軒を並べていました。
市川市に鎮座する葛飾八幡宮は、誉田別命(応神天皇)、息長帯姫命(神功皇后)、玉依比売命を祭神とする古社。
寛平年間(889年〜898年)、宇多天皇の勅命により石清水八幡宮(当時は神仏習合で八幡大菩薩・八幡神)の分霊を勧請して創建と伝えられ、 下総国の総鎮守社(別当は八幡山法漸寺、廃仏毀釈で廃寺)。
江戸と佐倉を結ぶ街道の八幡宿としても発展し、宿場の鎮守社としても尊崇されていました。
八幡大菩薩(八幡神)が武神であることから平将門、源頼朝、太田道灌、徳川家康など関東武士の信仰を集めました。
樹齢1200年の千本公孫樹(せんぼんイチョウ)、八幡の藪知らず(やわたのやぶしらず)として有名な聖地(鎮守の森)もあって、永井荷風、幸田文、幸田露伴、伊藤左千夫(『八幡の森』という作品を執筆)などの文化人にも愛された社です。
随神門は神仏分離、廃仏毀釈以前は八幡山法漸寺の仁王門だった門です。
農産物としては明和年間に川上善六が初めた梨栽培が八幡梨として実を結び、現在、市川特産の梨につながっています。
葛飾八幡宮例大祭『八幡様の農具市』|2024 | |
開催日 | 2024年9月15日(日)〜9月20日(金)10:00〜 |
所在地 | 千葉県市川市八幡4-2-1 |
場所 | 葛飾八幡宮 |
関連HP | 葛飾八幡宮公式ホームページ |
電車・バスで | JR総武線本八幡駅北口から徒歩8分。京成電鉄京成八幡駅から徒歩5分 |
問い合わせ | 葛飾八幡宮社務所 TEL:047-332-4488 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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