日本に初めてキリスト教を伝えた、イスパニア(スペイン)のイエズス会宣教師フランシスコ・ザビエル。鹿児島市東千石町にあるザビエル公園は、昭和24年にザビエル来航400年を記念して開園。天文18年7月22日(1549年8月15日)、日本布教のため、鹿児島に来航したことを記念したザビエル滞鹿記念碑が立っています。
ザビエルの鹿児島滞在を記念した碑
ザビエル公園の場所は、明治時代に日本最初の仏和辞典を作成したベルギー人、エミール・ラゲ神父(Émile Raguet)が建てた記念教会が建っていた場所。
戦災で教会は焼失し、昭和24年に公園となっています。
ザビエル滞鹿記念碑は、教会の廃材を再生したもの。
東洋布教のためにリスボンを発ったフランシスコ・ザビエル(Francisco de Xavier)は、マラッカで薩摩(あるいは大隅)出身のアンジロー(ヤジロー/ザビエルの通訳で、日本人として初めて洗礼を受けています)という人物と出会い、天文18年7月22日(1549年8月15日)、鹿児島に到着、1ヶ月半後に領主・島津貴久(しまづたかひさ=薩摩の守護大名)に謁見し、布教の許可を得て、鹿児島での布教を開始します。
『島津貴久記』には、天文11年(1542年)に種子島に鉄砲が伝来したことが記されています。
これを契機に、島津貴久はポルトガル商船が薩摩に来航すること期待して(南蛮貿易が巨大な利益をもたらすため)、ミヤコ(天皇のいる京)に行こうとするザビエルを強く引き留めます。
そのためザビエルの薩摩滞留は1年にも及んでいます(その後、アンジローを薩摩に残し、平戸に移っています)。
ザビエル公園の園内にはザビエルの胸像、ザビエル、アンジロー、鹿児島のベルナルド(ザビエル離日に同行した日本人初のヨーロッパ留学生、日本名は不詳。ポルトガルのコインブラで1557年に没)の布教姿の像も立っています。
公園の向かいにはザビエルを記念した、カトリック鹿児島カテドラル・ザビエル教会が建っています。
なお、祇園之洲町には、ザビエル上陸記念碑が立っていますが、埋立地のため、当時の海岸線はもう少し内陸ということになります。
名称 | ザビエル滞鹿記念碑(ザビエル公園)/ざびえるたいかきねんひ(ざびえるこうえん) |
所在地 | 鹿児島県鹿児島市東千石町4-9 |
関連HP | 鹿児島観光コンベンション協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR鹿児島中央駅からカゴシマシティービューで8分、ザビエル公園前下車 |
ドライブで | 九州自動車道鹿児島北ICから約5km。または、鹿児島東西道路田上ICから約4.4km |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 鹿児島観光コンベンション協会 TEL:099-286-4700 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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