鹿児島県奄美市住用町、川内集落の奥、川内川の支沢に懸る落差35mの滝。「フナンギョ」とは「舟行」の意味で、林道完成前の昭和初期頃には、切り出した木を川に流し、造船にも使ったので、「舟木を切りに行く所」というのが由来です。
手軽に到達できる奄美大島の秘瀑
信仰の滝として崇められ、ノロ(祝女=琉球王国の祭政一致による宗教支配の手段で、琉球神道における女性の祭司)が滝修行をした地と伝えられています。
駐車場(フナンギョの滝の500m手前)から林道を徒歩10分ほどで到達できますが、ハブには注意が必要(滝近くまでの未舗装林道は悪路で、レンタカーなどでは無理)。
かつては秘境的な存在でしたが、地元住用町が整備を行ない、滝へと向かう川沿いの道は奄美トレイルに認定され、奄美大島の中でも手軽に自然観察ができる地として人気です。
奄美市住用町には落差104mというタンギョの滝があり、これまでは九州一の落差を誇っていました。
ところが、奄美大島東海岸線(奄美市名瀬小湊地内、小湊漁港、和瀬漁港からともに船で15分~20分)で、令和3年に写真家浜田太さんが巨大滝を発見。
奄美市が現地測量調査に協力し、落差は181mと公式発表しています。
地元では、フツブルという集落があったことから「フーチブルの滝」、和瀬集落では「ナナタンの滝」と呼ばれてきました。
フナンギョの滝 | |
名称 | フナンギョの滝/ふなんぎょのたき |
所在地 | 鹿児島県奄美市住用町川内 |
ドライブで | 奄美空港から約46km。名瀬港から約18km |
駐車場 | 5台/無料 |
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