2024年7月1日(月) ~ 8月31日(土)、名古屋市と周辺のうどんの名店41店(初参加4店)が参加しての『第10回きしころスタンプラリー』を開催。名古屋独自の冷たいきしめん「きしころ」を味わう企画で、参加店では自慢の「きしころ」を用意し、5店舗達成ごとに、参加店舗で使える400円券がもらえる仕組み。
きしめんは、麺がしまって、ころが一番うまい!
茹でたきしめんを冷水で締めると、きしめん本来のコシが明確になることから、名古屋周辺のうどん好きには人気の企画。
東海道新幹線のホームでも味わえる、「名古屋めし」の代表格でもある名物きしめんですが、実は地元名古屋では「きしめんが絶滅危惧食」ともいわれるようになっていました(背景にはきしめんの手打ちは、うどんよりも大変という製造側の問題もあります)。
そんなきしめん衰退の時代を背に、2015年、名古屋市東区の愛知県麺類組合の若者たち(東麺類組合会長・日比野宏紀さん)が親組合である愛知県麺類組合の協力を得て、手づくりで始めた企画が「きしころスタンプラリー」。
初年度の第1回は、日比野宏紀さんの「みそ煮込みの角丸」(大正15年創業)など25店のうどん店が参加。
「みそ煮込みの角丸」でも、ラリーを始める前はきしめん離れで、きしめんが1杯も出ない日もあったという危機感から(それがラリー期間中は50杯以上出るほどに復活)。
きしころをスタンプラリーのテーマにしたのは「きしめんは、麺がしまって、ころが一番うまい!」(日比野さん)から。
熟年世代には、かつて公設市場(最盛期には名古屋市内に15ヶ所ほどの公設市場がありました)の定番だった「きしころ」は懐かしい味ですが、若い人の間では、「ころ」を知らない人もいたのだとか。
回を重ねるごとにきしめんのコシと麺の味を堪能する「きしころ」も浸透、夏の定番名古屋めしとして再評価されています。
「こ」ろを漢字で書くと香露!?
「ころ」の意味は、露が香る香露(こうろ)という説もありますが、「あんころ餅」の「ころ」と同様に丸いことが名の由来といわれています。
公設市場などに並ぶ手打ち生麺が丸い形をしていたことから、「ころ」になったというのが定説で、香露説に関しては、多くの人が「名古屋人はそんなに上品じゃにゃーよ」と口を揃えます。
名古屋に行ったなら、ぜひ、うどん屋で「「きしめん、ころにしてちょ」と注文を。
ちなみに、名古屋にはきしめん専門店はほとんどなく、うどん屋できしめんを味わうのが普通です(名古屋駅新幹線ホームや、東海道線ホームの有名な「きしめん 住よし」は例外的な存在)。
東京では珍しい本格的な「きしころ」が食べられる、きしめん尾張屋(東京都千代田区飯田橋4-8-11)が特別参加。
第10回きしころスタンプラリー|2024 | |
開催日時 | 2024年7月1日(月) ~ 8月31日(土) |
所在地 | 愛知県名古屋市・瀬戸市・春日井市・清須市・大府市・蒲郡市・刈谷市・東郷町・笠松町・大治町 |
場所 | 名古屋市と周辺の41店 |
関連HP | 名古屋観光コンベンションビューロー公式ホームページ |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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