川崎市高津区久地にある用水施設。二ヶ領用水(にかりょうようすい)の水を下流の各地域へ、正確に分配するために設けられたのが久地円筒分水(くじえんとうぶんすい)で、今も現役。二ヶ領用水は、久地で根方堀、川崎堀、六ヶ村堀、久地・二子堀の4地区へ分水されています。昭和16年築で国の登録有形文化財に指定。
サイフォンの原理を応用し、円筒の切り口の角度で分水量を一定に調節
二ヶ領用水は多摩川の水を導水し(中野島と宿河原で導水)、上河原堰、宿河原堰(川崎市多摩区)を経て川崎市幸区までを流れる、全長約32kmの用水。
二ヶ領用水の名は、江戸時代の川崎領と稲毛領にまたがって流れていたことに由来する名で、関ヶ原の合戦直前に測量開始という歴史ある用水です。
江戸時代には久地分量樋で分配されていましたが、樋(水門)の利用では水量をめぐる争いが絶えず、より正確な分水が望まれていました。
昭和16年からはサイフォンの原理を応用し、円筒の切り口の角度で分水量を一定に調節する久地円筒分水を利用しています。
分水される比率は、耕地面積に応じて、7.415対38.471対2.702対1.675。
二ヶ領用水 久地円筒分水 | |
名称 | 二ヶ領用水 久地円筒分水/にかりょうようすい くじえんとうぶんすい |
所在地 | 神奈川県川崎市高津区久地1-34 |
関連HP | 川崎市公式ホームページ |
電車・バスで | 東急溝の口駅・JR武蔵溝ノ口駅から徒歩13分 |
駐車場 | なし |
問い合わせ | 川崎市河川課 TEL:044-200-2903 |
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