サイトアイコン ニッポン旅マガジン

早雲寺

早雲寺

神奈川県箱根町湯本にある臨済宗大徳寺派の寺、早雲寺(そううんじ)。小田原の戦国大名で、後北条氏の祖である北条早雲(北條早雲)の遺命により、2代目の北条氏綱が建立した古刹。温泉街として知られる箱根湯本は、早雲寺の開山の際、門前町として寄進された町で、寺内には後北条5代の墓もあります。

秀吉の小田原攻めまでは伽藍が林立の大寺だった!

北条幻庵作庭と伝わる枯山水庭園

戦国時代の初め、大永元年(1521年)、北条氏綱が帰依していた京の大徳寺第83世・以天宗清(いてんそうせい)を招いて開山。
その後、北条氏綱をはじめ後北条氏の武将たちが、参詣のたびに湯本の湯につかったと伝えられています。
七堂伽藍を備えた本坊、春松院、大聖院、黄梅院など十数ヶ寺の塔頭(たっちゅう=子院)などの伽藍が林立し、多くの僧がここで学んでいたのです。

天正18年(1590年)、豊臣秀吉の小田原征伐の際には、寺は焼き払われ、北条氏の庇護を失って荒廃。
寛永4年(1627年)、僧・菊径宗存により再建され、復興しています。

早雲寺の興隆とともに栄えた箱根湯本温泉の歴史は、寺の境内に残る史跡や石碑に見ることができます。
境内には北条早雲の三男・北条幻庵作庭と伝わる枯山水庭園、後北条氏5代の墓、箱根湯本で没した連歌師・飯尾宗祇(そうぎ)の碑などがあります。

後北条氏5代の墓所は、江戸時代の寛文12年(1672年)に、北条氏規の子孫で狭山藩北条家5代目当主・北条氏治が、北条早雲命日の8月15日に建立した供養塔。
北条氏綱の墓所は、早雲寺塔頭の春松院に、北条氏康の墓所は塔頭大聖院にありましたが、小田原征伐の焼き討ちで、所在が不明になっています。

後北条氏5代の墓所
後北条氏5代とは!?
北条早雲=東国の戦国大名の先駆け。伊豆韮山城が居城として相模平定。
北条氏綱=領国を武蔵半国、下総の一部そして駿河半国にまで拡大。「勝って兜の緒を締めよ」の遺言で有名。
北条氏康=河越城攻略などで戦功をあげますが、駿河の今川義元の出兵で、東駿河の攻防戦を展開。東駿河の河東地域を義元に割譲することで和睦。
北条氏政=小田原征伐を招き、籠城戦の末に小田原城内で自刃。正室の黄梅院は武田信玄の娘。
北条氏直=甲斐・信濃は家康が領有することを認めて、家康の娘・督姫を正室に。豊臣秀吉の台頭で小田原征伐を招いて小田原城で自刃。
早雲寺
名称 早雲寺/そううんじ
所在地 神奈川県足柄下郡箱根町湯本405
関連HP 箱根湯本観光協会公式ホームページ
電車・バスで 箱根登山鉄道箱根湯本駅から徒歩10分
ドライブで 小田原厚木道路箱根口ICから約3km
駐車場 10台/無料
問い合わせ 早雲寺 TEL:0460-85-5133/FAX:0460-85-5136
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

早雲公園

2021年3月3日

小田原北條五代祭り|小田原市

2019年4月18日

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

モバイルバージョンを終了