神奈川県足柄下郡箱根町、芦ノ湖北端の湖尻園地(湖尻・桃源台)と姥子(うばこ)を結ぶ全長1.3km、所要約30分の遊歩道が湖尻自然探勝道で、姥子で大涌谷と結ぶ姥子自然歩道と連絡。総称して大涌谷湖尻自然探勝歩道と呼ばれています。ヒノキの植林帯を歩くので森林浴も可能。
ヒノキの植林帯と可憐な花を愛でる
ヒノキの林のなかのゆるやかな下りが続くので、健脚でなくとも大丈夫です。
湖尻林間駐車場(200台)に車を置き、桃源台~姥子の往路を箱根ロープウェイを利用するプランがベスト。
大涌谷までロープウェイを使い、姥子自然歩道と結んで大涌谷湖尻自然探勝歩道の全コースを歩いても、所要1時間と手軽です(姥子自然歩道は火山ガスの噴気する横を歩くので、火山活動が活発の際には閉鎖されます)。
コース途中には夏のシシウド、秋のノコンギクやワレモコウなど、随所で可憐な花々を観察。
神山の山体崩壊で生まれた傾斜地と流れ山
箱根火山の後期中央火口丘である神山の3000年前に発生した山体崩壊で、北側斜面が大きく崩壊し、崩壊物は岩屑なだれとなって湖尻で早川が堰き止められ、現在の芦ノ湖が誕生しました。
その際、岩屑なだれが通過したルートにあたるのがこの大涌谷湖尻自然探勝歩道。
途中にある船見岩(ロープウェイ姥子駅の南東100m)、金太郎岩(姥子から徒歩20分で金太郎岩入口。脇道にそれますが表示があります)などと呼ばれる小さな丘・岩塊は、流れ山と呼ばれる崩壊物の堆積地なのです。
とくに姥子一帯に多いのでぜひ見学を。
船見岩は、芦ノ湖に浮かぶ船が見えるのでその名があります。
湖尻自然探勝歩道 | |
名称 | 湖尻自然探勝歩道/こじりしぜんたんしょうほどう |
所在地 | 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原 |
電車・バスで | 箱根ロープウェイ桃源台駅から徒歩5分 |
ドライブで | 東名高速道路御殿場ICから約15km |
駐車場 | 湖尻林間駐車場(200台/有料) |
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