神奈川県相模原市緑区、丹沢山系、早戸川源流部の大滝沢に懸る落差50mの巨瀑が、早戸大滝(はやとおおたき)。日本の滝百選に選定される名瀑ですが、アプローチが非常に困難なため、幻の滝のひとつ。緑区という区内に惑わされますが、日本の滝百選選定の滝の中でも屈指の到達困難さを誇っています。
「幻の大滝」とも呼ばれていますが、実際にも到達は困難
「幻の大滝」とも呼ばれるほどで、地元相模原市民でも見たという人は少ない滝。
令和元年10月の東日本台風など、近年の大型台風到来で、沢の状況も毎年異なるので、最新情報を地元行政から入手の上でアプローチが必要。
2段になって落下する段瀑の早戸大滝。
上段は40m、下段が10mで、合わせて50mの落差です。
上段の中間に大きな岩が迫り出し、滝の全貌を見ることができないことが、「幻の大滝」と呼ばれるゆえんでしたが、近年では到達困難さでの愛称になりつつあります。
既存のアプローチ方法は、早戸川林道の終点から林業の作業道を雷平まで歩き、さらに大滝沢を遡行するというルートですが、渡渉(としょう)などを繰り返すため、沢登りのエキスパート向けのルートとなっています(早戸川林道の終点から3時間30分以上必要)。
早戸川国際マス釣場から上流部の早戸川林道は、令和元年台風19号、令和3年8月の豪雨による路体流出のため通行不可となっていますから、早戸川林道が復旧されない限りは、本当の意味での「幻の大滝」に。
また、林道が復旧された場合でも、降雨により沢の状況が大きく変化していると推測できるので、当面は立ち入らないのが賢明です。
神奈川県下にある日本の滝百選選定の滝は、早戸大滝のほかは、洒水の滝(しゃすいのたき/足柄上郡山北町)があります。
早戸大滝 | |
名称 | 早戸大滝/はやとおおたき |
所在地 | 神奈川県相模原市緑区鳥屋 |
関連HP | 相模原市公式ホームページ |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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