神奈川県横浜市中区、関東大震災で大きな被害を受けた横浜市の震災復興で架橋された橋のひとつが、櫻道橋(さくらみちばし)。上路式鉄筋コンクリートアーチ橋(人道橋)で昭和3年8月完成。設計は内務省復興局で、施工は間組(はざまぐみ)。横浜市認定歴史的建造物、土木学会選奨土木遺産に認定。
震災復興橋のひとつで、山手隧道と調和するようなデザインに
震災復興で道路トンネルとして開削された山手隧道(本牧通り)の麦田・本牧側出口に架橋された櫻道橋。
ともに内務省復興局の設計で、デザイン的にも景観に配慮して、山手隧道と櫻道橋は石張りの意匠で風格をもたせています。
環境に配慮したデザインは内務省復興局が手掛けた隅田川六大橋にも通じるものがあり、当時の設計者の意気込みが伝わってきます。
横浜市内では震災復興橋梁として178橋が架橋されていますが櫻道橋は、山手1番地から上野町へ通じる櫻道に架橋された人道橋。
山手隧道の建設によって山手地区にある櫻道の分断がないよう、本牧通りの切り通しとなった部分に架けられた陸橋です。
櫻道橋に残された親柱の上面には円形の凹みがあり、照明器具が付属していたと推測されますが、現在では失われています。
山手隧道、打越橋、西之橋、谷戸橋とともに「元町・山手地区の震災復興施設群」として土木学会選奨土木遺産に認定。
櫻道橋 | |
名称 | 櫻道橋/さくらみちばし |
所在地 | 神奈川県横浜市中区山手町28~麦田町1-17 |
関連HP | 横浜市公式ホームページ |
電車・バスで | JR石川町駅、山手駅から徒歩15分 |
問い合わせ | 横浜市都市整備局企画部都市デザイン室 TEL:045-671-2023/FAX:045-664-4539 |
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