神奈川県横浜市金沢区にある京浜急行電鉄本線の駅が、能見台駅(のうけんだいえき)。「ヨコハマの新しい山の手」と呼ばれる京急ニュータウンの玄関駅。江戸時代には有名だった景勝地・能見堂(のうけんどう)に由来する駅名で、京急の難読駅名にも数えられています。
能見台の名は、金沢八景根元の地、能見堂に由来
戦時下の昭和19年5月10日、軍需工場の物資運用に谷津坂駅として開業した駅で、昭和44年に現在地へ移転して橋上駅となり、昭和57年12月1日、能見台駅に改称。
能見台駅と改称する際に、駅舎を改築してバスターミナルが設置されています。
各駅停車のほか、エアポート急行が停車。
能見堂の地には、寛文年間(1661年〜1673年)、芝・増上寺の地蔵院が移転していますが、文明18年(1486年)の『梅花無儘蔵』に濃見堂と記されているので、少なくとも室町時代には景勝地として知られていたことがわかります。
江戸時代に明からの渡来層、心越(しんえつ)が故郷の景色を偲び、地蔵院(能見堂)から見た金沢八ヶ所の勝景を漢詩に詠んだことで、金沢八景という名と場所が生まれました。
能見堂跡には享和3年(1803年)に、江戸の庶民百数十人が建立した「金沢八景根元地」の石碑が残されています。
能見台駅 | |
名称 | 能見台駅/のうけんだい |
所在地 | 神奈川県横浜市金沢区能見台通2-1 |
関連HP | 京浜急行公式ホームページ |
問い合わせ | 京急ご案内センター TEL:03-5789-8686・TEL:045-225-9696 |
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