神奈川県横浜市南区、京急電鉄・弘明寺駅(ぐみょうじえき)の西側の丘陵を活かした4.5haの都市公園が、弘明寺公園。もともとは、弘明寺の寺地でしたが、第二次世界大戦の防空緑地計画で、昭和15年から公園整備されたもの。戦時下では高射砲陣地が置かれた高台には、展望休憩所も設置されています。
展望塔からはランドマークタワー、ベイブリッジを一望に
面積4.5haは、9.5haの清水ケ丘公園に次いで、横浜市南区では2番目の大きな公園。
弘明寺駅前から展望休憩所まで、全長500mのウォーキングコースが整備されています。
公園内は森が大部分で、丘の上には複合遊具のある子どもの遊び場、健康遊具広場などが整備され、桜、アジサイ、モミジなどが植栽されています。
展望休憩施設(展望塔)に上れば、ランドマークタワー、ベイブリッジを眺望。
弘明寺公園内には、横浜市南図書館があり、その屋上が弘明寺公園プールに。
買い物などは弘明寺商店街があるので、1日たっぷりと過ごすことができます。
弘明寺の山林が防空緑地として守られた!
戦争へと突入する中で、昭和12年、防空法が公布されて空への守りが重要視され始め、昭和16年11月には防空法の改正で防空緑地の設置が定められます。
横浜の防空緑地は、都市計画東京地方委員会が策定した東京緑地計画の緑地を踏襲し、数多くの防空緑地が築かれました。
戦争の激化で、公園化は中断され、横浜の都市防空のため、昭和19年末には、高射第1師団の高射砲第117連隊が配置され、大隊が磯子から本牧にかけての丘と、保土ヶ谷から野毛山にかけての丘などに、12センチ高射砲6門、8センチ高射砲12門を構えたのです。
戦後、公園化された防空緑地の代表格が県立保土ケ谷公園、県立三ツ池公園ですが、この弘明寺公園もそのひとつです。
弘明寺公園 | |
名称 | 弘明寺公園/ぐみょうじこうえん |
所在地 | 神奈川県横浜市南区弘明寺町244-5 |
電車・バスで | 京急弘明寺駅からすぐ |
ドライブで | 首都高速花之木ICから約3km |
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