神奈川県海老名市国分南にある神奈川県屈指の巨大な古墳が、瓢箪塚古墳(ひさごづかこふん)。上浜田古墳群の1基で、墳丘長80mの前方後円墳。座間丘陵の頂、相模川と周辺の平野部を眼下にする場所で、4世紀末〜5世紀初頭(古墳時代中期初頭)の築造だと推測されています。
一帯はひさご塚公園として整備
瓢箪塚古墳は、海老名市の史跡に指定され、ひさご塚公園として整備されています。
残念ながら前方部前端は失われているため、墳丘長80mはあくまで推定値ということに。
大正8年、当時の海老名村が村有地に指定したため、開発の手を免れ、現存しています。
上浜田古墳群では、前方後円墳の瓢箪塚古墳のほかに、円墳、方墳の計7基が確認されています。
前方部には「相模國造之墳墓碑」が立っていますが、相武国造(さがむのくにのみやつ)は、相模国東部を支配した国造。
海老名市は、目久尻川(めくじりがわ)で相武国造が氏神として創祀されたと推測される寒川神社ともつながっていおり、目久尻川流域を中心に、海岸部から内陸へと開拓が進んだと推測できます。
4世紀後半に築かれた大神塚古墳(おおじんづかこふん/神奈川県高座郡寒川町)が初代・相武国造の茅武彦命(かやたけひこのみこと)の墳墓とする説もあり、それが正しいとすれば、瓢箪塚古墳は、その後継の国造の墓ということに。
海老名市には、8世紀中頃に創建されたと推測される相模国分寺跡、相模国分尼寺跡、秋葉山古墳群(3世紀後半〜4世紀に座間丘陵頂部に築かれた5基の古墳)などがあり、古代から拓けた土地であることがよくわかります。
瓢箪塚古墳 | |
名称 | 瓢箪塚古墳/ひさごづかこふん |
所在地 | 神奈川県海老名市国分南3-1055 |
関連HP | 海老名市公式ホームページ |
電車・バスで | 小田急・相模鉄道海老名駅から徒歩20分、JR海老名駅から徒歩25分 |
駐車場 | なし |
問い合わせ | 海老名市商工課にぎわい振興係 TEL:046-235-8439 |
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