神奈川県横須賀市佐島、佐島マリーナ(佐島マリーナホテル)のある天神島の西側にあるのが、天神島臨海自然教育園。南口、北口の2つの入口から入場し、天神島西岸部の海岸線を散策、自然観察できる場所で、一帯は神奈川県の天然記念物および名勝に指定され、その自然は厳しく保護されています。
天神島の西海岸を自然教育園として保全
佐島マリーナ(佐島マリーナホテル)に隣接する南口側(無人ゲート)には「天神島ビジターセンター」(入館無料)があり、天神島の自然、佐島漁港の漁の歴史などを詳しく解説しています。
北口側は有人のゲートがあり、南口まで海岸の磯伝いに自然観察路がありますが、自然保護のため、最低限の足場しか確保されていないので、満潮時や高波時などには通行不可のことも。
天神島臨海自然教育園の南口ゲート近くにはハマオモト(ハマユウ)も夏場に花を咲かせますが、自然分布のハマオモト(ハマユウ)では日本の北限地となっています。
黒潮が沖を流れているため、温暖な気候で、ハマオモト(ハマユウ)が自生。
横須賀市、三浦市の市の花はこのハマオモト(ハマユウ)です。
海岸線の岩場は、関東大震災で隆起した岩棚で、岩棚越しに富士山や伊豆半島、伊豆大島を眺望。
磯は自然観察に絶好ですが、遊泳、素潜り、釣りなどは厳禁。
すぐ沖にある笠島は、立入禁止です(天神島と笠島および周辺の海域54haが天然記念物に指定)。
天神島は、天神橋で三浦半島側と結ばれており、気軽に入島できますが、駐車スペースが少ないため、夏休みやGWなどには注意が必要です(開園前に駐車場周辺の混雑が予想される土・日曜、祝日には8:00〜「駐車整理券」を発行)。
天神島には佐島マリーナホテルがあり、家族連れなどで宿泊し(夏場はプールもオープン)、天神島臨海自然教育園で遊ぶには絶好の基地となります(ディナーはフレンチのコース料理)。
東京近場の少し穴場のリゾートホテルとして、活用できます(佐島マリーナ入口まで逗子駅から京急バスも運行)。
天神島臨海自然教育園は、月曜(月曜が祝日の場合は開園し、翌火曜)と年末年始は休園なので注意が必要。
天神島という島名は、島内(天神島ビジターセンター近く)に天満宮(佐島天神社)が建つことに由来。
貞治年間(1362年〜1368年)、宮家出身の佐々木道人が九条家の守本尊である天神様(菅原道真)を、富士を遥拝するこの地に祀ったのが始まりと伝えられています。
同時に、浄土真宗の最岸寺(古くは西岸寺)を創建、別当(神社を管理する寺)としました。
明治初年の神仏分離以降は、佐島の熊野社(神仏分離までは熊野権現)が管理しています。
天神島臨海自然教育園 | |
名称 | 天神島臨海自然教育園/てんじんじまりんかいしぜんきょういくえん |
所在地 | 神奈川県横須賀市佐島3-7-3 |
関連HP | 横須賀市自然・人文博物館公式ホームページ |
電車・バスで | JR逗子駅、または、京急逗子・葉山駅から京急バス佐島マリーナ入口行きで40分、終点下車、徒歩5分 |
ドライブで | 横浜横須賀道路衣笠ICから約8km |
駐車場 | 15台/無料 |
問い合わせ | 天神島ビジターセンター TEL:046-856-0717/FAX:046-856-0717 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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