サイトアイコン ニッポン旅マガジン

高須の棚田

高須の棚田

高知県土佐郡土佐町高須にある棚田が、高須の棚田。れいほく地区には吉延の棚田をはじめ、見ごたえある棚田が点在しますが、高須の棚田もそのひとつ。土佐町の無形民俗文化財『土佐柴刈唄』が伝承されるという山里で、棚田にある「土佐柴刈りの里」看板の横のボタンを押すと『土佐柴刈唄』が流れます。

『土佐柴刈唄』が生まれた絶景の棚田

山間の棚田では、田の肥料確保が大変だったため、初夏(5月〜6月)に自生する柴の若い枝葉を肥料として田に漉き込んだのですが、そのまま田に蒔いただけでは腐らないため、柴を田下駄で踏みしめて漉き込んだのです。
家族総出で行なう作業ですが、その作業の苦しさを紛らわせるための労働歌が『土佐柴刈唄』。

国道439号から相川地区方面へと分岐する高知県道16号(高知本山線)途中、相川コミュニティセンターのある相川川流れる谷底(標高290m)から、土佐町酪農センター放牧場(土佐町は日本でも数少ない山地放牧が行なわれ、「土佐あかうし」を飼育)のある標高600mあたりまで、かなりの高度差に段々に田が築かれています。

棚田のある高須地区は吉野川水系でも支流ながら最上流部。
朝夕とに日中の気温差などにより、香り豊かな米が収穫できるとあって、産する棚田米も人気です。

田植えが行なわれるのは例年5月下旬〜6月中旬頃。
田に水の張られた棚田は鏡面のように輝き、まだまだ無名の棚田ながら、絶景を求めて多くのカメラマンを集めます。
土佐町の溜井の棚田(高須の棚田の東側です)、伊勢川の棚田、樫山の棚田、立割の棚田、大豊町の八畝の棚田(ようねのたなだ)、怒田の棚田(ぬたのたなだ)、本山町の吉延の棚田、大石の棚田、古田の棚田など、周辺には絵になる棚田が多いので、今後ますます注目を集めることは必至。

実は、そのなかでも、多くの訪問者が、ここはすごいというのが、この高須の棚田。
借景にする山並みも見事な棚田です。

画像協力/土佐れいほく観光協議会

土佐町無形民俗文化財『土佐柴刈唄』(高須部落保存会が伝承)

田肥ノー よしよやれ
よしよやれ た肥
ヨイショー ヨイショー
田肥よしよやりや ユホー
実がやどる
ハア ヤレショー ヤレショー (以上繰り返し)

来いとノー 誰が言うた
笹山こえて
ヨイショー ヨイショー
露に御袢の ユホー
紐ぬれた

来いでノー 来いでと
待つ夜は 来いで
ヨイショー ヨイショー
待たぬ夜に来て ユホー
門に立つ

鮎はノー 瀬に住む
鳥や 木にとまる
ヨイショー ヨイショー
人は情の ユホー
蔭に住む

朝のノー 露草に
刈り込められて
ヨイショー ヨイショー
鳴いて上るは ユホー
きりぎりす

柴刈れノー 草刈れ
やれ はげめ
ヨイショー ヨイショー
今年や米取ろ ユホー
嫁も娶ろ

俺がノー 土佐の
柴刈り男
ヨイショー ヨイショー
鎌の光でユホー
山へ行く

行きはノー 朝星
帰りは夜星
ヨイショー ヨイショー
昼は利鎌の ユホー
星が飛ぶ

土佐はノー よい国
南をうけて
ヨイショー ヨイショー
年にお米が ユホー
二度とれる

今年やノー 豊年
穂に 穂が咲いて
ヨイショー ヨイショー
道の小草も ユホー
米がなる

高須の棚田
名称 高須の棚田/たかすのたなだ
所在地 高知県土佐郡土佐町高須
ドライブで 高知自動車道大豊ICから約21km
問い合わせ 土佐町産業振興課 TEL:0887-82-2450
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

吉延の棚田

四国の水源地に位置し、「天空の郷」としてPRする高知県長岡郡本山町にある7haほどの棚田が、吉延の棚田(よしのぶのたなだ)。本山町中心地から車でわずかに10分ほど走ると、吉延の棚田、そして樫ノ川(かしのがわ/吉野川の支流)を挟んだ隣接の大石

八畝の棚田

高知県長岡郡大豊町八畝、梶ヶ森の中腹にある、「天空の棚田」とも称される絶景の棚田が、八畝の棚田(ようねのたなだ)。大豊町は、急峻な谷と山が多く、怒田(ぬた)、穴内(あなない)など各地に棚田がありますが、なかでも八畝の棚田は絶景の棚田として、

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

モバイルバージョンを終了