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日本一短い鉄道路線は、0.4km、所要1分の神戸電鉄神戸高速線

神戸電鉄神戸高速線

神戸電鉄神戸高速線新開地駅

兵庫県神戸市兵庫区の新開地駅〜湊川駅間を走る、神戸電鉄神戸高速線。神戸高速鉄道が保有し、神戸電鉄が列車を走らせる路線で、営業キロはわずかに0.4km。日本一短い鉄道路線となっています。昭和43年4月7日、神戸高速鉄道南北線として開業したのが始まりです。

日本最長の在来線・山陰本線の0.06%の距離!

神戸電鉄神戸高速線新開地駅

湊川駅で神戸電鉄有馬線に接続し、実際には新開地駅(阪神電気鉄道神戸高速線・阪急電鉄神戸高速線・神戸電鉄神戸高速線の駅)始発で、三田行き、有馬温泉行き、栗生行き、小野行き、志染行き、鈴蘭台行きなどとして運用されています。
準急、急行も運転され、いずれも湊川駅に停車します。

どうしてこんなに短い路線が生まれたのかといえば、私鉄が群雄割拠、切磋琢磨する関西の事情から。
神戸市内には阪急電鉄、山陽電気鉄道、阪神電鉄、神戸電鉄が乗り入れていますが、阪神急行電鉄(現・阪急電鉄)神戸線が三宮駅、阪神電気鉄道本線が元町駅、山陽電気鉄道本線が兵庫駅、神戸有馬電気鉄道(現・神戸電鉄)有馬線が湊川駅とそれぞれターミナル駅が異なり、神戸市電で連絡させていたため乗り継ぎが非常に不便でした。

それを解消するため、高速鉄道によって結ぼうという計画が誕生。
神戸高速鉄道(神戸市も出資する第三セクターで、阪急阪神ホールディングス系の鉄道会社)によって神戸市市街地に乗り入れている私鉄4社を連絡する神戸高速線(東西線・南北線、総営業キロ7.6km)を敷設したのです。

神戸高速鉄道には、東西線と南北線があり、東西線は阪神電鉄元町駅と阪急電鉄三宮駅から西に延びた線路が高速神戸駅で合流し、西代駅でさらに山陽電気鉄道本線と接続(従来の山陽電気鉄道本線のターミナルだった山陽兵庫駅〜西代駅は廃止)。
南北線は神戸電鉄の湊川駅と新開地駅を結んだ路線で、これが神戸電鉄神戸高速線です。

線路(東西線と南北線)や駅舎などは神戸高速鉄道が保有しますが、実際の運営はそこを走る私鉄に委託するという第三種鉄道事業社で、阪急電鉄神戸高速線・阪神電気鉄道神戸高速線が東西線、神戸電鉄神戸高速線が南北線に該当します。

路線は阪急電鉄、山陽電気鉄道との接続部分を除いてすべて地下ですが、地下鉄の扱いにはなっていません。
大部分がトンネルで、しかもその保守点検だけの会社ということで、線路と駅舎などのハードを有する神戸高速鉄道は、「トンネル会社」とも呼ばれています。

湊川駅の上り線新開地方面行きのホームの線路脇には0キロポストが設置され、神戸電鉄神戸高速線の起点であることを表しています。
新開地駅で接続する阪急神戸高速線と阪神神戸高速線は、ともに軌間1435mmの標準軌。
これに対して神戸電鉄神戸高速線(神戸電鉄有馬線直通)は、軌間1067mmの狭軌なので、相互乗り入れはできません(新開地駅での乗り換えが必要)。

ちなみに日本最長の普通鉄道(在来線)は、京都駅(京都市)と幡生駅(はたぶえき/山口県下関市)を結び、日本海側を走る山陰本線で、その長さは支線を除いて673.8kmなので、神戸電鉄神戸高速線は、1700分の1、0.06%の距離ということになります。

普通鉄道だけでなく、路面電車(LRT)を含めると、富山駅南北接続線(0.2km)が日本最短の路線です。

日本一短い鉄道路線は、0.4km、所要1分の神戸電鉄神戸高速線
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

日本一短い0.3kmの「地下鉄」は、意外にも広島市にある!

広島市内の本通駅〜広域公園前駅を結ぶ広島高速交通の広島新交通1号線。ポートライナー、ゆりかもめ同様の自動案内軌条式旅客輸送システム (AGT)ですが、本通駅〜県庁前駅の0.3kmは地下鉄の扱いに。広島高速交通は日本地下鉄協会にも加盟しており

 

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