江戸時代半ばから、瀬戸内海を隔てた讃岐(さぬき/香川県)の「こんぴらさん」と通称される金毘羅大権現と備前(岡山県)・倉敷の厄除けで名高い由加山(ゆがさん)の瑜伽大権現(ゆがだいごんげん)両方を参詣するのがブームとなりました。由加山は明治初年の神仏分離で由加山蓮台寺と由加神社本宮に分かれています。
金毘羅大権現の四国側の玄関港が丸亀港(当時は丸亀湊)。
備前国(岡山県)側は下津井港(下津井湊)から瀬戸内海を渡りました。
下津井〜丸亀は、瀬戸内海の最短ルートの渡海で、瀬戸大橋(JR瀬戸大橋線)はそのルートの現代版といえるのです。
瀬戸大橋を使って金毘羅・由加山両参りにぜひチャレンジを。
金刀比羅宮/金毘羅大権現
所在地:香川県仲多度郡琴平町川西892-1
主祭神:大物主命(おおものぬしのみこと)、崇徳天皇(すとくてんのう)
創建:不詳
社格:国幣中社・別表神社/神仏分離後は法灯を松尾寺金光院が継承
由加山蓮台寺/瑜伽大権現
所在地:岡山県倉敷市児島由加2855
本尊:十一面観音菩薩、瑜伽大権現
創建:天平10年(738年)、行基創建
寺格:真言宗御室派別格本山
由加神社本宮/瑜伽大権現
所在地:岡山県倉敷市児島由加2852
主祭神:手置帆負命 (たおきほおいのみこと)、彦狭知命(ひこさしりのみこと)、神直日命(かむなおひのみこと)
創建:天平10年(738年)、行基創建
社格:県社
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