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立田自然公園・仰松軒

立田自然公園・仰松軒

熊本県熊本市の立田自然公園。茶道に造詣の深かった細川忠興(細川家2代)の原図に基づき、大正12年に復元された風流を極めた茶室が仰松軒(こうしょうけん)。前庭には苔むした石灯籠と手水鉢が配されていますが、これは京で細川忠興が愛用したもので、手水鉢は細川忠興の茶の師である千利休も使ったという由緒あるもの。

細川忠興の図を元に復元された茶室

立田自然公園は、もともと細川忠利(ほそかわただとし)が細川家の菩提寺として創建した泰勝寺(たいしょうじ)があった地。
明治初年の廃仏毀釈で寺は廃絶され、細川家の立田別邸となりましたが(泰勝寺の本堂は神式の祠堂に)、昭和30年に熊本市が細川家より庭園部分を借り受け、立田自然公園として公開したもの。
その庭園部分にあるのが茶室の仰松軒です。

利休の茶を忠実に継承したといわれる細川忠興(三斎)で、三斎好みの茶室ということに。
京都の高桐院(こうとういん/京都府京都市北区紫野)に現存する「松向軒」(しょうこうけん)も細川忠興のが北野大茶会の際に築いたものと伝えられています。

歴代藩主は参勤交代の折りに、細川忠興愛用の手水鉢(ちょうずばち)をわざわざ持参し、旅先の宿場で風情を愛でたと伝えられますが、阿蘇谷を越えて鶴崎(現・大分県大分市)までは陸路となる豊後街道を、手水鉢を持参したのでしょうか。

立田自然公園・仰松軒
名称 立田自然公園・仰松軒/たつたしぜんこうえん・こうしょうけん
所在地 熊本県熊本市中央区黒髪4-610
関連HP 熊本市公式ホームページ
電車・バスで JR熊本駅からタクシーで25分
ドライブで 九州自動車道熊本ICから約7km
駐車場 10台/無料
問い合わせ 立田自然公園 TEL:096-344-6753
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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