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御香宮神社

御香宮神社

京都市伏見区にある伏見の産土神(うぶすながみ)が御香宮神社(ごこうのみやじんじゃ)。平安時代、境内から病気に効く香水が湧いていたので、清和天皇からその名を贈られた古社で、境内に今も湧き出す名水は、伏見七名水のひとつ「伏見の御香水」。環境省の「名水百選」にも選定。本殿、表門は国の重要文化財です。

表門は伏見城の大手門を移築したもの

室町時代には土地の鎮守でしたが、伏見城築城の折、豊臣秀吉によりその鬼門である桓武天皇陵墓参考地の隣接地に移転(現在、古御香宮が建っています)。
その後慶長10年(1605年)、徳川家康が旧来の場所に戻しています。
その際に、徳川家康の命により京都所司代・板倉勝重(いたくらかつしげ)を普請奉行として建立した本殿は、国の重要文化財。

表門は、元和8年(1622年)、徳川頼房(とくがわよりふさ=徳川光圀の父)が元和5年(1619年)に廃城となった伏見城の大手門(家康時代のもの)を寄進したもので、国の重要文化財。
極彩色の彫刻の本殿とともに桃山時代の特色を色濃く残しています。

拝殿は、寛永2年(1625年)、紀州徳川家初代・徳川頼宣の寄進で京都府指定文化財。
「遠州ゆかりの石庭」は名茶人・小堀遠州が伏見奉行時代に伏見奉行所内(現・伏見区西奉行町、京都市営桃陵団地一帯)に作庭したという石庭を昭和32年、造園家・中根金作が再現したもの(石庭拝観料が必要)。
庭園の手水鉢には、文明九年(1477年)の銘があります。
3代将軍・徳川家光が上洛の折、この庭園の見事さに感銘を受け小堀遠州が5千石の加増を受け大名となったと伝えられています。

「伏見の御香水」が湧くことから、水に濡らすと、文字が浮き出て運勢がわかる仕掛けのおみくじもあるのでお見逃しなく。

幕末の鳥羽伏見の戦いでは官軍(薩摩藩)の陣所となり、会津藩と新選組が布陣する伏見奉行所に大砲を撃ち込んでもいます。

御香宮神社
名称 御香宮神社/ごこうのみやじんじゃ
所在地 京都府京都市伏見区御香宮門前町174
関連HP 御香宮神社公式ホームページ
電車・バスで 近鉄桃山御陵前駅から徒歩3分、京阪本線伏見桃山駅から徒歩5分、JR奈良線桃山駅から徒歩5分
ドライブで 名神高速道路京都南ICから約4km
駐車場 100台/有料
問い合わせ 御香宮神社 TEL:075-611-0559
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

伏見の御香水

京都府京都市伏見区、平安時代編纂の『延喜式神名帳』に記載の古社(式内社)、御香宮神社(ごこうのみやじんじゃ)の境内に湧く名水が伏見の御香水(ふしみのごこうすい)。現代版伏見名水巡りの「伏見七名水」の筆頭で、環境省の名水百選にも選定されていま

 

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