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柳谷観音 楊谷寺

柳谷観音 楊谷寺

京都府長岡京市にある大同元年(806年)、清水寺の開祖・延鎮(えんちん=法相宗の僧)による創建と伝えられる、西山浄土宗の寺が楊谷寺(ようこくじ)。楊は柳のことで、柳谷観音(やなぎだにかんのん)と通称されています。本尊は「柳谷観音」の別名がある十一面千手千眼観音菩薩。

6月上旬~7月上旬にはアジサイが咲き誇る

空海が修行したといわれ、境内の岩屋から滲み出る独鈷水(おこうずい)は、空海の法力により眼病に効果があるといわれる、霊験あらたかな水。
江戸時代に眼の悪かった霊元天皇がそれで眼病を治癒したのをきっかけに、皇居が東京に移るまで、朝廷に独鈷水が献上されたという歴史も有しています。

堂宇を結ぶ長い回廊の周りを囲むように庭園があり、四季折々の花が開花しますが、とくに初夏なら、奥の院参道を彩る27種5000株のアジサイも見事。
「あじさい寺」ともいわれるアジサイの見頃は例年6月上旬~7月上旬で、書院から奥之院まで続く回廊が「あじさい回廊」になり、多くの参詣者を集めています。

毎月17日に行なわれる『本尊ご縁日』では、本尊・十一面千手千眼観音菩薩を特別開帳し、大般若転読会読経会、縁日説法、大数珠繰りなどに参加することができます。

本堂、庫裏(くり)は、江戸時代の築で、京都府の有形文化財に指定されています。
江戸時代中期作庭の庭園「浄土苑」は、京都府の名勝。
上書院から眺める「浄土苑」が素晴らしく、毎月17日(本尊ご縁日)午前中のみ公開されています。

奥之院は、東山天皇の皇妃・櫛笥賀子(くしげよしこ=新崇賢門院)が楊谷寺の本尊・十一面千手千眼観音菩薩に祈祷したことで、後の中御門天皇が誕生したお礼に本尊を模刻した像を祀り、子授け、安産、恋愛成就にご利益があるとか。

授与品も、眼力守(先見の明・合格祈願)、子宝守、安産守、美心守など豊富。

楊谷寺、善峯寺(よしみねでら/京都市西京区)、光明寺(こうみょうじ/長岡京市)はともに紅葉の名所として名高く、「西山三山」と呼ばれ、善峯寺〜楊谷寺〜光明寺を結ぶ西山古道はハイキングコースとして整備されています。
善峯寺→楊谷寺は徒歩2時間、楊谷寺→光明寺も徒歩2時間で、全行程を歩けば、拝観時間を入れて1日がかりのハイキングとなります。
楊谷寺の紅葉の見頃は、例年11月中旬~12月上旬頃。

柳谷観音 楊谷寺
名称 柳谷観音 楊谷寺/やなぎだにかんのん ようこくじ
所在地 京都府長岡京市浄土谷堂ノ谷2
関連HP 柳谷観音 楊谷寺公式ホームページ
電車・バスで JR長岡京駅からタクシーで20分(縁日の日には阪急西山天王山駅、JR長岡京駅からシャトルバス運転)
ドライブで 京都縦貫自動車道長岡京ICから約4km
駐車場 山門前駐車場(15台/有料)、第1駐車場(15台/有料)、第3駐車場(15台/有料)、第4駐車場(50台/有料)駐車場、第2駐車場(30台/無料)
問い合わせ 柳谷観音 楊谷寺 TEL:075-956-0017/FAX:075-957-0615
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

善峯寺

長元2年(1029年)、源算上人が創建した京都・西山の名刹で、後一条天皇より国家鎮護の勅願所とされたのが善峯寺(よしみねでら)。天台宗の単立寺院で、西国三十三所第20番札所。応仁の乱で焼失した寺を再興したのは、5代将軍・徳川綱吉の生母、桂昌

 

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