大正4年、京都市の岡崎公園を中心に開かれた『大典記念京都博覧会』(大正天皇即位大礼を記念した博覧会)の跡地を利用し、大正13年1月1日に開園した「大典記念京都植物園」が前身という日本初の本格的な植物園が京都府立植物園。日本最古の公立植物園で、入園者数も公立植物園では最多を誇っています。
収集植物は約1万2000種、12万本で日本一
収集植物は約1万2000種、12万本で日本一。
園内には春にはチューリップが見事な正門花壇、4月上旬にソメイヨシノなど500本が咲く桜林、はなしょうぶ園、つばき園、比叡山を借景にバラが咲く洋風庭園などがあり、四季の花が楽しめます。
バオバブなど4500種類、2万5000本の熱帯植物が茂る観覧温室は、国内最大級の規模。
延長460mの順路はまさにミニミニ熱帯という感じになっています。
植物園の西・鴨側沿いの道は「半木の道」で、心地良い散策道として人気があります。
「日本一おもしろい、心やすらぐ植物園」がモットーで、大芝生地北の「森のカフェ」では軽食も可能。
毎週土曜には『土曜ミニミニガイド』も実施されています。
園内北部にある4つ池に囲まれた「なからぎの森」はエノキ、ムクノキ、ケヤキ、シロダモ、カエデ、カゴノキ、シイ・カシ類の仲間などが茂る自然林。
森のなかにはこの地の鎮守社であり、賀茂別雷神社の末社、半木神社(なからぎ)も残されています(明治時代までは半木神社の境内地と鎮守の森でした)。
この地は往古、賀茂族が開墾した土地で絹織物の生産地であることから奈良時代にはすでに錦部の里と呼ばれており、半木神社は西陣織関係者の尊崇も集めてきました。
山城盆地の往時の姿を残す貴重な場所として、ぜひ散策を楽しみたい場所。
春の新緑、秋の紅葉も素敵で、平安遷都当時の京を垣間見ることができます。
紅葉の見頃は11月下旬〜12月上旬。
京都府立植物園 3つのチェックポイント
大正13年に開園の日本最古の公立植物園
植物数は全国1位で観覧温室は国内最大級
山城盆地の原植生を知る自然林が残る
京都府立植物園 | |
名称 | 京都府立植物園/きょうとふりつしょくぶつえん Kyoto Botanical Gardens |
所在地 | 京都府京都市左京区下鴨半木町 |
関連HP | 京都府立植物園公式ホームページ |
電車・バスで | 京都市営地下鉄北大路駅から徒歩10分で正門、または北山駅から徒歩2分で北山門 |
ドライブで | 名神高速道路京都南ICから約12km |
駐車場 | 京都府立植物園駐車場(160台/有料) |
問い合わせ | 京都府立植物園 TEL:075-701-0141 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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