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祇園新橋伝統的建造物群保存地区

京都府京都市東山区、祇園町のうち四条通の北、新橋通に沿った祇園元吉町一帯は、花街・祇園の伝統的な佇まいを残し、祇園新橋伝統的建造物群保存地区に選定。祇園はもともと祇園社(八坂神社)。の門前町として発祥した地で、正徳2年(1712年)、祇園内六町の茶屋街として開発されたのが始まりです。

京情緒あふれる茶屋街を散策

新橋通りを中心とした東西160m、南北100mほどの範囲が保存地区。
現存する建物の多くは、元治2年(1865年)の大火直後に建てられたもので、切妻造り、桟瓦葺き(さんかわらぶき)、平入の2階建て。

1階は紅殻格子(べんがらごうし)、2階は座敷となり正面に縁を張り出して簾(すだれ)の下がる典型的なお茶屋が軒を連ね、独特の風情が楽しめる京都らしい界隈。
江戸末期から明治初期にかけて建てられた洗練された町家が連なっています(7割が伝統的な家屋)。
京風町家が祇園という茶屋街の特性を活かし、木造真壁造り、2階建て、平入りの本2階建町家茶屋様式に発展したもの。
基本となる伝統的な本2階建町家茶屋様式の変化型として、大正時代に誕生した本2階建町家へい造り様式、本2階建町家数寄屋風様式があります。

巽橋から南の末吉町通へと続く細い路地の石畳の道は、まさに祇園を代表する景観で「切り通し」と呼ばれるもの。
わかりにくければ、まずは誰もがシャッターを押したくなる巽橋を目ざすのが賢明です。

巽橋の北詰、祇園白川のほとりにある辰己大明神(辰巳神社)から西に入る道が古い家並みの残る新橋通。
とくに黄昏時(たそがれどき)はムードも最高なので、できれば夕方の訪問がおすすめです。

京都市内にある重伝建(伝統的建造物群保存地区)は、祇園新橋(茶屋町)のほか、産寧坂(門前町)、嵯峨鳥居本(門前町)、上賀茂(社家町)の合計4ヶ所があります。
京都府内には、さらに南丹市美山町北(山村集落)、伊根町伊根浦(漁村)、与謝野町加悦(製織町)があり、合計7ヶ所に。

祇園新橋伝統的建造物群保存地区
名称 祇園新橋伝統的建造物群保存地区/ぎおんしんばしでんとうてきけんぞうぶつほぞんちく
所在地 京都府京都市東山区元吉町
関連HP 京都市公式ホームページ
電車・バスで 京阪本線四条駅から徒歩5分、阪急京都線河原町駅から徒歩10分
ドライブで 名神高速道路京都東ICから約8km
駐車場 京都市鴨東駐車場(131台/有料)など周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 京都市都市計画局都市景観部景観政策課 TEL:075-222-3397
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

八坂神社

京都市東山区祇園町にある古社が八坂神社。社伝によれば、平安遷都以前の斉明天皇2年(656年)創建と伝えられ、「祇園さん」の通称でお馴染みの全国の2300ある祇園社(八坂神社・天王神社)の総社です。遷都以前に渡来人である八坂造(やさかのみやつ

産寧坂(三年坂)

京都市の東山山麓、八坂から清水寺へ通じる100mほどの石畳が三年坂と通称される坂道で、正式名は産寧坂(さんねいざか)。清水寺境内の子安観音への安産祈願の坂から付いた名といわれますが、その語呂と、転ぶと3年で死ぬなどという俗諺から「三年坂」と

嵯峨鳥居本伝統的建造物群保存地区

京都市右京区、嵯峨野の西北に位置する嵯峨鳥居本(さがとりいもと)は、室町末期頃に農林業をや川での漁を主体とした集落として開かれた地。江戸時代には愛宕大権現に参拝する愛宕詣の門前町として発展。愛宕街道に沿った長さ600m、2.6haが嵯峨鳥居

南丹市美山町北伝統的建造物群保存地区

その名の通り、美しい緑の山々に囲まれた京都府南丹市美山町。なかでも北の集落は、全世帯の半数以上が茅葺き民家で、南丹市美山町北伝統的建造物群保存地区(国の伝統的建造物群保存地区)に指定されています。背後には北山杉が林立する山が迫り、茅葺きの屋

辰巳大明神

京都府京都市東山区、京都の茶屋街として重伝建(祇園新橋伝統的建造物群保存地区)に選定される祇園新橋地区にある神社が、辰巳大明神。御所の辰巳(南東)の方向にあることが名の由来で、白川に架る巽橋のたもとに建ち、祇園甲部、祇園東の芸舞妓さんの信仰

上賀茂伝統的建造物群保存地区

京都府京都市北区、上賀茂神社(賀茂別雷神社)の東側に築かれた室町時代からの歴史ある門前集落(社家町)が、上賀茂伝統的建造物群保存地区に選定。上賀茂神社の境内を流れるならの小川が明神川と名を変えて東に流れ出る一帯に、明神川沿いに上賀茂神社の神

 

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