間人蟹(たいざがに)で有名な京丹後市丹後町間人の後ヶ浜海岸(のちがはまかいがん)にある奇岩。玄武岩の柱状節理でできている自然岩ですが、高さ20mで、陸繋砂州(トンボロ)で陸地とつながって島のようなかたちとなっています。後ヶ浜は水の綺麗さでも定評があり、夏は海水浴にも最適です。
麻呂子親王が鬼を封じ込めたと伝わる玄武岩の一枚岩
竹野川河口にそびえる周囲1kmという巨大な安山岩の一枚岩で、「山陰海岸ジオパーク」(ユネスコ世界ジオパーク)の京丹後市の代表的なジオサイトになっています。
第31代用明天皇の后・間人皇后(はしうど)の第3皇子・麻呂子親王(まろこしんのう=当麻皇子)が三上ヶ嶽(現在の大江山)に棲む英胡(えいこ)・軽足(かるあし)・土熊(つちぐま)という三鬼を首領とする悪鬼を討伐した際に、この大岩に鬼を封じ込めたのだと伝えられます(岩窟に封じこめたとも)。
この伝説には、風が強く、波の高い日に浜に立つと、鬼がうなっているような「グワーグワー、ゴーゴー」という音がするのはそのためというちゃんとオチがついています。
後ヶ浜海岸への入口に後ヶ浜園地があり、ここに車をいれればゆっくりと遊歩道を使って奇岩を探勝することができます。
また海岸段丘上にある大成古墳群(6世紀後半〜7世紀前半)からもこの立岩を眺めることができるため、「丹後王国」に暮らした古代人もこの岩を畏怖していたと推測できます。
大成古墳群のできた時代と麻呂子親王(当麻皇子)の活躍時期も一致し、大成古墳群の石室にも立岩周辺の玄武岩が用いられていることからも、それが証明できます。
立岩 | |
名称 | 立岩/たていわ |
所在地 | 京都府京丹後市丹後町間人 |
関連HP | 京丹後市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | 京都丹後鉄道宮豊線峰山駅から丹後海陸交通バス間人行きで30分、丹後庁舎前下車、徒歩5分 |
ドライブで | 山陰近畿自動車道京丹後大宮ICから約23km |
駐車場 | 10台/無料 |
問い合わせ | 京丹後市観光協会丹後町支部 TEL:0772-75-0437/FAX:0772-75-2189 |
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