大雪山国立公園内にある湖では唯一の自然湖が然別湖(しかりべつこ/北海道道河東郡鹿追町・上士幌町)。 標高806mと北海道では最高所の湖で、周囲はトドマツ、エゾマツ、ダケカンバの原生林に囲まれ、「天空の湖」とも呼ばれています、然別湖畔温泉の湖畔から湖を見ると、なんと湖底に線路が!
実は、湖底線路は阿寒湖、支笏湖にもある!
然別湖の北東、同じ大雪山国立公園内にある糠平湖(ぬかびらこ)はダム湖ですが、かつて国鉄士幌線が通っており、廃線跡には有名な湖を渡るタウシュベツ川橋梁もあって話題を集めています。
然別湖は、冬場の氷上露天風呂などで名高い「しかりべつ湖コタン」で知られ、然別湖畔温泉には2軒の温泉ホテルが営業しますが、かつて鉄道が敷設されたということはありません。
そんな然別湖にスタジオ・ジブリのアニメ映画『千と千尋の神隠し』(平成13年公開、宮崎駿監督作品)に登場する沼原駅などのある海原電鉄の水中線路に似ていると話題に。
然別湖は周囲がナキウサギも生息するような原始郷で、原生林に囲まれているため、透明度も大。
だから湖底へと伸びる線路は、不思議で、幻想的ですらあるのです。
鹿追市街と然別湖畔温泉を結ぶ北海道道85号(鹿追糠平線/パールスカイライン)沿い、然別湖の南端、然別湖から流れ出る然別川の源頭部にあるので、迷うことなく到達できます(近くには然別湖探勝道路竣工記念碑も立っています)。
東雲湖、白雲山への登山口になっているため、トイレも整備されています。
線路の先にそびえているのが標高1332.0mのナイタイ山で、その東南側の山腹が広大なナイタイ高原牧場です。
実はこの湖底線路、然別湖畔温泉の「ホテル風水」がグリーンシーズンに営業する然別湖遊覧船の陸揚げ用の線路。
例年5月下旬〜10月に営業しますが、11月に陸揚げする際に、台車に乗せてこの線路を運んでいます。
逆に湖に下ろす際もこの線路を利用するわけで、実は北海道では阿寒湖、支笏湖などにもこの湖底線路があるのです。
北海道最高所の湖、然別湖の湖底に線路が! | |
開催日時 | 北海道最高所の湖、然別湖の湖底に線路が! |
所在地 | 北海道河東郡鹿追町北瓜幕 |
場所 | 然別湖/しかりべつこ |
電車・バスで | JR帯広駅前から北海道拓殖バス然別湖行きで1時間40分、終点下車 |
ドライブで | 帯広空港から約82km |
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