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「日本一空港が遠い県庁所在地」はどこ!?

空港のない都道府県は、栃木県、群馬県、埼玉県、神奈川県、山梨県、岐阜県、三重県、滋賀県、京都府、奈良県の10府県。空港のない県のうち、空港最遠県庁所在地の候補、栃木県宇都宮市は、実は福島空港に近いということで、群馬県前橋市が「空港にもっとも遠い県庁所在地」ということになります。

深夜2:40発という羽田空港への高速バス「超早朝便」も運行

群馬県の県庁所在地、前橋市

国土交通省によれば、日本国内の空港は、会社管理空港4(成田国際空港、中部国際空港、関西国際空港、大阪国際空港)、国管理空港19(東京国際空港、新千歳空港、福岡空港、那覇空港など)、特定地方管理空港5(旭川空港など)、地方管理空港54(静岡空港、富山空港、南紀白浜空港など)、その他の空港7(調布空港など)、共用空港8(札幌空港、小松空港など)で、合計97空港もあります。

とくに空港数が多いのは北海道と離島空港の多い沖縄県で、東京都にも東京国際空港、調布空港、大島空港、新島空港、神津島空港、三宅島空港、八丈島空港と7空港もあります。
埼玉県にはホンダエアポートがありますが、空港法に定める空港ではありません。

東京国際空港までかなりの距離がある栃木県宇都宮市ですが、福島空港まで車まで移動すれば1時間40分ほど。
郡山駅〜福島空港は空港連絡バスで45分、宇都宮駅〜郡山駅は東北新幹線で27分なので、1時間30分以内に空港に到達できる計算に。

群馬県の県庁所在地・前橋市にある前橋バスターミナル〜羽田空港第1ターミナルは高速バスで3時間25分を要し、奈良市〜大阪(伊丹)の1時間20分と比べても、「日本一空港が遠い県庁所在地」であることがよくわかります。
候補である大津市は、大阪(伊丹)から空港連絡バス50分で京都駅なので、京都駅で新快速に乗り換えれば奈良市といい勝負ということに。
岐阜県も小牧空港が近いほか、名鉄特急が中部国際空港まで直通(所要1時間)という近さです。
三重県津市も伊勢湾を渡る高速船(津エアポートライン/津なぎさまち〜中部国際空港)が利用できるので45分の船旅で空港に到着します。

前橋市の場合、JR両毛線で高崎に出て(所要15分)東京駅まで新幹線を利用(最速47分)、さらに山手線、東京モノレールで移動しても、どんなに頑張っても乗り換えを含むと1時間30分の壁を突破することはできません。
前橋から茨城空港も車でも2時間弱を要するので、やはり1時間30分の壁を突破することは不可能です(新潟空港も同様で、高崎〜新潟は新幹線で1時間必要です)。

こうした不便さを克服するため、前橋バスセンターを2:40発、3:10発などという超早朝(というより深夜ですが)に出発する空港連絡の高速バスを日本中央バスが運行。
羽田空港第1ターミナルに6:00、6:40に到着するので、早朝便に間に合う仕組みです。

帰路も羽田空港第1ターミナル22:45発、前橋バスセンター1:50着という便があるので、不便さを逆手に取った便利な都市という感じになっているのです。
日本中央バスは東京駅早朝到着便も運行し、早朝の「のぞみ」に間に合わせるという荒技を実現しています。

「日本一空港が遠い県庁所在地」からは、超早朝便の高速バスが羽田へ運行!
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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