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【明治モダンの旅】「赤れんが博物館」でレンガの歴史を学ぶ

赤れんが博物館

東京駅、そして歴史ある軍港や要塞跡など、日本各地に美しいレンガ建築が残されていますが、そうしたレンガの歴史を学ぶことのできる異色のミュージアムが、京都府舞鶴市の「舞鶴市立赤れんが博物館」。建物も明治36年築、日本海軍の兵器廠魚形水雷庫を改装したレンガ建築で、国の重要文化財に指定されています。

1万年の歴史があるレンガを知り、学ぶ

「舞鶴市立赤れんが博物館」は、舞鶴のなかでも現存する最古級の鉄骨レンガ建造物。
1万年前に始まったというレンガの歴史、世界の建造物で使用された様々なレンガが展示解説されているほか、世界の著名なレンガ建造物の紹介、ホフマン式輪窯を再現したコーナーでレンガの製法を解説しています。

日本におけるレンガの歴史も想像以上に古く、仏教伝来とともに中国から伝わっています。
中国ではタイル状のものも含めて塼(せん)と呼び、仏教伝来の50年後の588年、仏教寺院建築のために、瓦の製造技術が工人とともに朝鮮・百済から渡来したのが始まり。

中国では万里の長城も実はこの塼が使われていますが、日本でも飛鳥時代などの仏教建築、鎌倉時代の唐様建築ではこの塼が使われています。
西洋の赤いレンガと異なり、色が黒いことから黒色レンガとも。

西洋の耐火レンガは幕末から国内生産が始まり、文明開化後の東京の近代化、軍港建設などでたくさんのレンガがホフマン窯で焼成されています。

レンガの歴史を通じて日本を学ぶことができる、貴重な施設で、展示される楔形文字の刻まれたレンガなどもすべて本物。

【明治モダンの旅】「赤れんが博物館」でレンガの歴史を学ぶ
名称 赤れんが博物館/あかれんがはくぶつかん
所在地 京都府舞鶴市浜2011
関連HP 舞鶴赤れんがパーク公式ホームページ
電車・バスで JR東舞鶴駅から京都交通バス長浜線・和田線・ユニバーサル造船線・合同庁舎線・文庫山線で4分、市役所前下車、徒歩3分
ドライブで 舞鶴若狭自動車道舞鶴東ICから約4km
駐車場 23台/無料
問い合わせ 赤れんが博物館 TEL:0773-66-1095
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

赤れんが博物館

明治34年、舞鶴には帝国海軍の舞鶴鎮守府(まいづるちんじゅふ)が置かれますが、明治36年築の兵器廠魚形水雷庫を再生した舞鶴赤レンガ倉庫群の1号棟が赤れんが博物館。1階にはレンガを焼成したホフマン窯を展示し、日本のレンガの歩みや、日本有数の赤

 

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