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日本最古のコンクリートトンネルが四国に!

松坂隧道

徳島県海部郡牟岐町内妻にある、かつての国道トンネル(現在は町道のトンネル)、松坂隧道(まつさかずいどう)。大正10年竣工、現場打ちコンクリート造りでの日本最古の道路トンネルで、国の登録有形文化財に指定されています。全長88m、幅員5.2mのトンネルですが難工事の末に完成しています。

技術者にとっては未知の素材だったコンクリートを使用

八坂八浜(やさかやはま)を抜け、牟岐町から浅川に至る2里の幹線道路を開削する県道計画が大正3年に立案し、大正11年4月までの8年間にわたって工事が行なわれました。
松坂隧道は、大正9年9月起工、大正10年7月竣工で、 東西の入り口には、官選知事の大津麟平(おおつりんぺい)揮毫になる「松坂隧道」、「道通天地」の銘板が掛けられています。
日本におけるセメント製造は明治6年、東京・深川で官営のセメント工場設立に始まりますが、鉄筋コンクリートは明治38年に生まれた技術で、大正時代にはまだ技術者にとっては未知の素材。
明治43年、長崎・軍艦島で鉄筋コンクリートの炭鉱住宅が建てられ、普及が進み始めました。

大正時代の徳島県の県道建設で、石造、レンガ造りでなく、高価であってもコンクリートをあえて選んだところに進取の気性を感じ取ることができます。

現在は国道55号(昭和43年に国道に昇格)が松坂トンネルで抜けるので、目にする機会はありませんが、旧道を走行するとレトロなトンネルを抜けることができます(内妻海水浴場から3分ほど)。

日本最古のコンクリートトンネルが四国に!
名称 松坂隧道/まつさかずいどう
所在地 徳島県海部郡牟岐町内妻
電車・バスで JR牟岐駅からタクシーで5分
ドライブで 徳島自動車道徳島ICから約69km
問い合わせ 牟岐町観光協会 TEL:0884-72-0065
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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