メロンというと夕張メロン、富良野メロンの名で知られる北海道が頭に浮かびますが、農林水産省作物統計で26年(平成10年産~令和5年産)連続生産量日本一を誇るメロンの大産地は、茨城県。実は北海道の2倍以上の出荷量を誇り、しかも価格、品質ともに高く評価されています。
作付面積、出荷量ともダントツTOPが茨城県!

メロンというと、高級品というイメージがありましたが、品種改良や栽培技術の進歩により、ガラス温室での栽培からパイプハウスでの栽培に変わったこともあって、比較的に安価に販売されるようになりました。
かつては、お見舞いの品というイメージもありましたが、今では日常的に食卓にあがるようになったのです。
出荷量TOPの茨城県で栽培されるメロンの品種は、アンデス、タカミ、クインシーが多く、収穫が少し遅い初秋に出荷のアールスメロンがそれに続いています。
「茨城(イバラキ)のメロンの王様(キング)になってほしい」という願いを込めたのがイバラキングで、茨城県のオリジナルメロン。
また、オトメ、クインシー、アンデスのなかで、糖度18度以上の最高級品を『プレミアムメロン』として出荷している点にも注目を。
そんな茨城県に対して、温室マスクメロンの出荷が多いのが愛知県(渥美メロン)と静岡県。
北海道では赤肉の夕張メロンも有名ですが、熟れたらすぐに味わう必要があるため、なかなか本州では出回らないのです。

メロン出荷高ランキング(令和5年度)
順位 | 県名 | 出荷量 | 作付面積 | おもなブランド |
1位 | 茨城県 | 3万5300t | 1180ha | イバラキング、愛ちゃんメロン、プレミアムメロン |
2位 | 熊本県 | 2万2800t | 810ha | オレンジハート、肥後グリーン |
3位 | 北海道 | 1万8000t | 786ha | 富良野メロン、夕張メロン、らいでんメロン |
4位 | 山形県 | 8600t | 466ha | 庄内砂丘メロン |
5位 | 愛知県 | 8360t | 369ha | 渥美アールスメロン(マスクメロン) |
6位 | 千葉県 | 7740t | 304ha | 飯岡メロン、銚子メロン、富津メロン |
7位 | 青森県 | 7020t | 367ha | つがりあんメロン |
8位 | 静岡県 | 5670t | 225ha | アローマメロン、クラウンメロン |
9位 | 秋田県 | 2550t | 159ha | 秋田美人メロン |
10位 | 鳥取県 | 961t | 53ha | 倉吉プリンスメロン、クレオパトラメロン |
メロン出荷高ランキング、TOPは関東地方に! | |
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