宮城県仙台市青葉区ニッカ1番地にある、ニッカウヰスキーのウイスキー蒸溜所が、ニッカウヰスキー仙台工場宮城峡蒸溜所。昭和44年に第2蒸留所として建設された蒸溜所で、緑豊かな自然景観を生かした工場内には、蒸溜棟や赤レンガの貯蔵庫が建ち並び、ヨーロッパの片田舎を連想させるような雰囲気。
ヨーロッパ的な美しい風景が自慢の蒸溜所
「異なる蒸溜所で生まれた複数の原酒をブレンドすることで、ウイスキーはより味わい深く豊かになる」という信念を抱く竹鶴政孝(たけつるまさたか)が、北海道工場長・竹鶴威(たけつるたけし)をはじめとしたスタッフが調査した候補地の中から、余市に続く第二の蒸溜所として選んだのが仙台・宮城峡。
竹鶴政孝は、初めて宮城峡を訪れた際、持っていたブラックニッカを新川の清流で割って飲み、味わいを確認し、その場で蒸溜所建設を決定したというエピソードが残されています。
スコットランドの「ローランド」のように華やかで軽快なモルト原酒をつくることが目標だったため、気候風土がローランドに似通った宮城峡を選び、蒸溜法も余市蒸溜所(石炭直火蒸溜=石炭による直火焚きで温度を一定に保ちじっくりとアルコールを取り出す、昔ながらの蒸留法)とは異なる「蒸気間接蒸溜方式」、さらには「カフェ式連続式蒸溜機」を取り入れています。
宮城峡蒸溜所では案内係同伴でがウイスキーの製造工程を見学し、ニッカウヰスキーの歴史について学ぶことができます。
工場見学(25分)→無料試飲(ひとり1種類1杯まで、最長10分)→買物(10分)という仕組み。
大麦麦芽を乾燥させるための乾燥塔(キルン塔)は、「パゴタ屋根」が特徴的で、宮城峡蒸溜所のシンボル的な存在になっています(現在は使われていません)。
蒸溜棟にある単式蒸溜器(ポットスチル)は、スチームでじっくりと焚く「蒸気間接蒸溜方式」。
直火焚きよりも低温で、時間をかけて蒸溜することにより、まろやかな味わいのモルトウイスキーができあがるのだとか。
ゲストホールでは、仙台工場オリジナルのウイスキー(原酒)を量り売りで購入することも可能。車、自転車を運転する人、未成年、妊娠中や授乳期の人にはソフトドリンクを用意。
ニッカウヰスキー仙台工場宮城峡蒸溜所 | |
名称 | ニッカウヰスキー仙台工場宮城峡蒸溜所/にっかういすきーせんだいこうじょうみやぎきょうじょうりゅうじょ |
所在地 | 宮城県仙台市青葉区ニツカ1 |
関連HP | ニッカウヰスキー仙台工場宮城峡蒸溜所公式ホームページ |
電車・バスで | JR作並駅から市営バスで2分、作並川崎下車、徒歩3分 |
ドライブで | 東北自動車道仙台宮城ICから約18km |
駐車場 | 200台/無料 |
問い合わせ | ニッカウヰスキー仙台工場宮城峡蒸溜所 TEL:022-395-2865/FAX:022-395-2305 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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