宮城県東松島市宮戸里、松島四大観のひとつ大高森への登り口にあるのが奥松島縄文村歴史資料館。松島湾沿岸には70ヶ所の縄文時代の貝塚が発見される貝塚密集地帯。松島湾内最大の島・宮戸島(東松島市)の縄文遺跡・里浜貝塚(国の史跡)に隣接して建てられた博物館です。
日本最大級の里浜貝塚に隣接する博物館
奥松島縄文村歴史資料館の館内では、里浜貝塚から出土した縄文土器や骨角器、石器、装身具、縄文人の食料だった魚や獣の骨などを展示しています。
実際の貝塚を剥ぎ取った貝塚の断面を展示する貝層剥ぎ取り展示施設「里浜貝塚・貝層観察館」、丸木舟の上からマグロを狙う縄文人の立体模型なども設置され、縄文人の暮らしぶりがよくわかります。
映像シアターでは、縄文時代の里浜に生きた「げんちゃん」一家の暮らしを再現した「JOMON-今、蘇る縄文-」(上映時間15分)を上映。
火起こし体験、勾玉(まがたま)づくり、土器づくりなどの体験メニューも用意されています。
奥松島縄文村歴史資料館の東側には大高森展望台もあるので、寄り道を。
縄文時代のムラと里浜貝塚
松島湾は東西10km、南北8kmの小さな湾ですが、縄文時代を通じて、定住的な大規模遺跡を中心に径3~4km 程の領域(縄張り)をもつ、 3つの縄文の「ムラ」(里浜員塚を中心とした宮戸島遺跡群、西ノ浜貝塚を中心とした松島遺跡群、大木囲貝塚・二月田貝塚を中心とした七ヶ浜遺跡群)が共存していたと推測されています。
里浜貝塚は、松島湾に浮かぶ最大の島、宮戸島にある縄文時代前期(6800年前)〜弥生時代中期にかけての集落遺跡。
保存状態の良好な貝塚が広範囲に残存し、日本最大級の規模(東西640m、南北200m)を誇っています。
骨角牙製品、貝製品、石器・石製品、土器・土製品など里浜貝塚出土品590点は、国の重要文化財に指定されています。
奥松島縄文村歴史資料館 | |
名称 | 奥松島縄文村歴史資料館/おくまつしまじょうもんむられきししりょうかん |
所在地 | 宮城県東松島市宮戸里81-18 |
関連HP | 奥松島縄文村歴史資料館公式ホームページ |
電車・バスで | JR野蒜駅からタクシーで10分 |
ドライブで | 三陸自動車道鳴瀬奥松島ICから約11km |
駐車場 | 10台/無料 |
問い合わせ | 奥松島縄文村歴史資料館 TEL:0225-88-3927/FAX:0225-88-3928 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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