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福浦島

福浦島

宮城県宮城郡松島町、松島湾の最奥、松島海岸の目の前に浮かぶ面積6haの大きな島が福浦島。全長252mの朱塗りの福浦橋(通称「出会い橋」/有料橋)で松島海岸と繋がっています。福浦島は島全体が県立自然植物公園となって保護され、アカマツ、スギ、モミなどが茂っています。島に橋がかかったのは昭和8年のこと。

松島海岸から有料橋・福浦橋で入島

カフェベイランドで福浦橋の通行券を購入して、島に渡る仕組み。
福浦島には芝生が広がる多目的広場、福浦弁財天、見晴台など遊歩道で結ばれ、散策に絶好。
福浦弁財天は、仙台藩初代藩主・伊達政宗が高城川河口に高城塩田を造成の際、若草神社と磯崎弁財天を合祀したのが始まり。
その後、海岸の観光開発が進んだことから、瑞巌寺の126世・盤龍和尚が、福浦島に遷しています。

福浦島には瑞巌寺の前身、延福寺(天台宗の寺で鎌倉時代に滅亡)の時代に、熊野信仰の熊野三所権現が祀られていました。
禅宗に傾倒した鎌倉幕府第5代執権・ 北条時頼(ほうじょうときより)は武力で天台派の僧徒を鎮圧し、禅宗寺院となったと伝えられますが、その際に天台宗門徒や僧が集結したのが福浦島だったとのこと。
福浦島に集まった天台僧は、北条時頼を呪詛(じゅそ)し、死に至らしめたとも伝えられています。

穏やかな島には鎌倉時代の天台宗と中国渡来の禅宗という対立の争乱が秘められているのです。

また、松島湾一帯は70ヶ所の縄文貝塚がある貝塚密集地帯ですが、島にも福浦島貝塚が残されています。

福浦島
名称 福浦島/ふくうらじま
所在地 宮城県宮城郡松島町松島町福浦島
電車・バスで JR松島海岸駅から徒歩10分
ドライブで 三陸自動車道松島海岸ICから約3.7km
駐車場 松島公園第3駐車場(35台/有料)
問い合わせ カフェベイランド TEL:022-354-3457
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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