毎年6月第1日曜、広島県北広島町で『壬生の花田植』(みぶのはなだうえ)が行なわれます。西日本に残る花田植としては最大の規模を誇り、国の重要無形民俗文化財、さらにはユネスコ無形文化遺産保護条約の「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」に記載の伝統行事となっています。
総勢100名が演じる稲作儀礼
中国地方に残る「はやし田」、「田ばやし」などとも呼ばれる豊作を祈願する伝統行事。
牛を豪華な花鞍や装束で飾ったり、着飾った早乙女(さおとめ)たちが苗を植えたりと華やかなことから、「花田植」と呼ぶようになったといわれています。
田植作業を行ないながら、稲作の平穏と豊穣を祈って「田の神」を祭る稲作儀礼で、北広島町の壬生地区では「川東田楽団」と「壬生田楽団」によって伝承されています。
ササラを持ち、田植え唄を歌って音頭をとる三拝(サンバイ=田の神様役)が指揮し、囃し方は大太鼓、小太鼓、笛や手打鉦で囃し、菅笠、絣(かすり)の着物にたすき掛けの早乙女が田植唄を歌いながら早苗を植えていきます。
金色の鞍や造花で華やかに飾られる「飾り牛」も、この日のために調教を重ねています。
牛は、壬生神社境内に集合後、金襴豪華な花鞍を装着され、首玉と呼ばれる赤い布袋に綿を入れた飾りをつけ、商店街を道行き(行列)して会場に向かいます。
壬生の花田植|北広島町 | |
開催日時 | 毎年6月第1日曜 |
所在地 | 広島県山県郡北広島町壬生 |
ドライブで | 中国自動車道千代田ICから約1km |
駐車場 | 北広島町役場・千代田運動公園・壬生小学校臨時駐車場 |
問い合わせ | 北広島観光協会 TEL:0826-72-6908 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag